国際定期貨物列車「中欧班列」の「金華号」が運行をスタート

人民網日本語版 2020年12月01日11:16

11月26日9時、標準コンテナ(TEU)82基分の輸出貨物を積んだ国際定期貨物列車「中欧班列」の「金華号X8020/19号」が、鉄道の金華南貨物駅(浙江省金華市)を汽笛を鳴らして出発し、はるか彼方のフランス・ドゥルジュに向かった。人民網が伝えた。

「金華号」のフランス行き列車が運行をスタートしたことで、同列車を含む「義新欧」(義烏-新疆維吾爾(ウイグル)自治区-欧州)中欧班列の金華プラットフォーム路線はわずか半年で2路線から14路線に拡大し、歴史的な飛躍を遂げた。

今回のフランス行き「金華号」には主に建設機械、防疫物資などの輸出製品が積み込まれ、貨物の価格は約310万ドル(1ドルは約104.1円)に上る。新疆の阿拉山口を経由し、カザフスタン、ロシア、ベラルーシ、ポーランド、ドイツなどの「一帯一路」(the Belt and Road)沿線国を通過し、1万1千キロメートルあまりを18日間かけて移動し、終点のフランス・ドゥルジュに到着する。

フランスは欧州の主要市場と主要中継ルートであり、重要な物流ターミナルセンターでもある。税関がまとめた統計によると、今年1-10月、浙江省-フランス間の輸出入額は498億9千万元(1元は約15.8円)に達し、そのうち輸入は110億2千万元、輸出は388億7千万元だった。フランス行き「金華号」の順調な開通により、長江デルタ地域の輸出貨物が欧州の中心地へ直通で運ばれるようになるとともに、欧州の電気機械製品、農産物、贅沢品などが持ち帰られ、中国国内の消費者の多様化する個性的ニーズに応えることになる。

11月22日現在、金華プラットフォームから出発した列車は364本で、コンテナ累計2万9980個を運び、前年同期比330%増加した。復路は7月1日に「諸曁号」が運行をスタートして以来、すでに146便が運行し、累計1万2008個(TEU)のコンテナを運んだ。

ここ数年、金華プラットフォームは海外の優位性ある資源を十分に利用し、復路便の開拓に力を入れ、国内と国外の「2つの循環」に効率よくサービスを提供してきた。たとえば復路便の列車に積まれて輸入された綿糸は、主に江蘇省、浙江省、福建省などの繊維産業で利用されている。電解銅は上海市、浙江省などの電子部品工場に欠かせない原材料だ。輸入パルプは安徽省、河南省などの製紙業界で、環境保護のための原材料不足という難問を解決した。7月1日以降、金華プラットフォームでは復路便が同期の運行便に占める割合が47%に達し、運営コストを大幅に引き下げた上に、「義新欧」中央班列の質の高い運行を推進した。

途切れることなく走る「義新欧」中欧班列は、今では中国と欧州、中央アジアを駆け抜け、シルクロード沿線の貿易往来を保障し、商品を輸出し、防疫物資や生活物資を輸送する国際物流の大通路になり、世界のサプライチェーンを安定させる役割を果たし、中国国内の大きな循環を主体としつつ、国内と国外の2つの循環が相互に作用し合う新たな発展局面にサービスを提供するために「金華からの寄与」をしている。(編集KS)

「人民網日本語版」2020年12月1日

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