福厦高速鉄道海上大橋、メインタワーの主体工事が完成

人民網日本語版 2021年03月23日10:28

21日に明らかになったところによると、福厦(福州ーアモイ)高速鉄道湄洲湾海上大橋のメインタワーの主体工事がこのほど完成した。科技日報が伝えた。

新設される福厦高速鉄道は中国初の海上横断高速鉄道で、設計速度は350km/h、本線の総延長は277キロメートル。湄洲湾海上大橋は莆田市と泉州市に位置し、全長は14.7キロメートルで、中国初の海上横断高速鉄道低タワー斜張橋だ。

強風を受けても橋が安定し、高速列車の高速運行の連続性を保てるようにするため、福厦高速鉄道プロジェクトは海上大橋の設計時に大量の新構造と新技術を採用した。

技術チームは橋のメインタワーの構造に革新的な設計を施した。中国鉄建鉄四院福厦高速鉄道泉州湾大橋設計責任者の曾甲華氏は「泉州湾大橋を例にすると、メインビームに流線型箱型構造を採用した上、ガイドプレート、減震設計の欄干、ケーブル渦電流ダンパーなどの効果的な空気抵抗措置を講じた。これらの構造の設計により橋が風向きを回避し、複雑な風の環境による振動を減らしている」と述べた。

海洋環境が橋を腐食する問題を解消するため、海上大橋はパイロン鋼アンカービームと台座に新材料を採用した。中国で初めて耐海洋大気耐腐食鋼を採用し、塗装フリー(ペンキを塗装しない)で、除湿システムを設置していない。世界で初めて塗装フリー耐気候鋼を採用した大型海上横断プロジェクトになり、高塩分・高湿度の海洋腐食大気環境に適応している。

風洞実験により、海上大橋は防風壁などの防風措置を講じない状況下で、高速列車が8級(17.2~20.7メートル毎秒)の強風でも減速せず時速350キロメートルで走行でき、11級(28.5~32.6メートル毎秒)の暴風でも交通を封鎖せずに済むことが証明された。(編集YF)

「人民網日本語版」2021年3月23日

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