中国はなぜ英国最大の輸入相手国に飛躍したか?

人民網日本語版 2021年05月27日16:20

英国国家統計局が現地時間の25日に発表した最新データによると、2020年第2四半期(4-6月)以来、英国が中国から輸入する商品の数量が他のどの国からの数量も上回っただけでなく、さらに増加を続けている。21年第1四半期(1-3月)には、中国からの輸入商品が英国の輸入量全体に占める割合は16.1%に上り、18年同期に比べて65.6%増加した。同局が1997年に記録を取り始めて以来、中国は初めてドイツを抜いて英国最大の輸入市場になった。中国新聞社が伝えた。

その要因の一部は、中国の新型コロナウイルス感染症の予防・抑制と経済回復の進展状況が他国を上回り、中国国内の産業チェーンとサプライチェーンが安定し、他国の工場がたびたび感染症のため「一時停止」に陥る中でも途切れることなく生産を続けて、海外からの注文に応えられたことにある。中国はサプライ能力の優位性によって、対英輸出で機先を制したと言えるだろう。

また感染症がたびたびぶり返したため、欧州連合(EU)諸国の経済・貿易の回復に遅れが生じたことと、英国のEU離脱に伴う不確実性によって英国と欧州各国との貿易が目に見えて減少したことも、客観的に見て英国の対中輸入の増加を後押ししたと言える。

中国人民大学欧州問題研究センターの閆瑾執行センター長は、「感染症の打撃の中、中国は『世界の工場』の優位性を発揮し、『メイド・イン・チャイナ』の強大な強靱性と活力がさらに顕在化した。中国と主要エコノミーとの二国間貿易の規模が緩やかに拡大し、互恵・ウィンウィンの協力の基盤が持続的に強化されており、今後ポストコロナ時代の世界経済回復に原動力を注ぎ込むことになるだろう」との見方を示した。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年5月27日

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