袁隆平氏チームの海水稲、寧夏で田植えの準備が整う

人民網日本語版 2021年05月26日15:00

24日、国を挙げて袁隆平院士の遺体に別れを告げ、中国全土で悲しみを共にした。千里離れた寧夏の農業科学技術者は独自の方法によりこの偉大なる科学者を弔った。袁隆平院士の青島海水稲チームと寧夏が共同栽培する約4.5ムー(1ムーは約6.7アール)の海水稲試験田は準備万端に整い、田植えの日を待っている。科技日報が伝えた。

海水稲は耐アルカリ稲とも呼ばれる。袁隆平青島海水稲チームは昨年、全国10カ所で1万ムーアルカリ性土壌稲作改良と海水稲栽培の実証実験を開始した。栽培面積は当初の2万ムーから10万ムーに拡大した。寧夏大学アルカリ性土壌改良利用キーテクノロジー研究と実証実験テクノロジーイノベーションチームは昨年初めて協力先と共に、石嘴山市平羅県通伏郷緑康林家庭農場で122品種の試験栽培を行った。

石嘴山市の137万ムーの耕作地のうち、アルカリ土壌は74万5000ムー、中重度アルカリ土壌は27万9000ムー。中重度アルカリ土壌をさらに開発し、穀物生産量を拡大し、優良米の質向上と効果拡大を促進するため、寧夏大学アルカリ土壌改良利用チームは昨年、石嘴山市農業技術普及サービスセンターと協力し、青島海水稲研究発展センターが開発した耐アルカリ稲(海水稲)新品種を導入した。試験栽培で、海水稲は粒がふっくらし、香りが良かった。理論的な生産量測定結果によると、2品種が高いパフォーマンスを示した。うち801号の1ムーあたり生産量は648.5キログラム、813号は599.1キログラムにのぼった。

袁氏は昨年先頭に立ち、海水稲「十百千プロジェクト」を始動させた。全国で海水稲を10万ムー栽培し、中国内外で100万ムーのアルカリ土壌の改良を展開し、全国で1000万ムーのアルカリ土壌改良プロジェクトを展開し、8−10年で1億ムーのアルカリ土壌の改良目標を達成する。10カ所の海水稲の生産量測定によると、寧夏の石嘴山、新疆の喀什、黒竜江省の鉄力、山東省の東営などの1ムーあたり生産量がいずれも500キログラムを超えている。

袁隆平海水稲チームは今年1月15日に海南省三亜市で開かれた第5回国際海水稲フォーラムで、全国ですでに600万ムーのアルカリ土壌改良プロジェクトの契約が結ばれており、正式に海水稲の産業化普及と商業化運営を開始すると発表した。(編集YF)

「人民網日本語版」2021年5月26日

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