2021年中国留学白書発表 コロナ禍で進学計画が多様化

人民網日本語版 2021年05月24日10:18

北京市で20日、大手教育機関・新東方の「2021中国留学白書」が発表された。新型コロナウイルス感染症の影響により進学先の選択がより多様になり、留学生の9割以上が依然として留学を検討しているという。報告書によると、今年の留学希望者は国内の就職環境に自信を持っている。中国新聞社が伝えた。

白書によると、留学希望の学生と保護者の9割が留学計画に感染症の影響が出たと考えており、うち留学先の選択肢への影響が最大だという。しかし新型コロナウイルスワクチンの普及に伴い、在学中の留学生の92%が留学先に戻り学業を終えることを検討しており、留学希望者の91%が依然として留学を検討している。学問を究めることを考えれば、感染症は克服できる客観的な要素となっているようだ。

業界にも流行り廃りがあることや感染症に伴う不確実性により、留学生が人気の専攻を選びたがる傾向が近年やや弱まっている。近年のデータによると、留学生及びその家庭の大学ランク重視及び費用への関心が薄れていることも、専攻の選択に反映されている。留学希望者の就職の将来性への重視も弱まっている。

感染症により留学希望者の学業計画がより多様になっている。リサーチデータによると、留学希望者の44%が「留学計画を維持する」とした。「海外留学の他に各種進学先にも注目する」は47%。「感染症により短期間内の留学を断念する」は1割未満。「4年制大学以上で各種進学先に注目する」とした留学希望者のうち、「国際教育関連の候補進学先を優先的に検討する」は58%。中国の家庭の国際教育へのニーズが依然として旺盛であることが分かる。

留学先のうち、留学希望者の間で人気が高いのは依然として英国、米国、カナダだ。またアジアの留学先の影響力も高まっている。

国内経済の発展と感染状況の改善に伴い、今年の留学希望者は国内の就職環境について昨年よりも自信を持っている。回答者のうち、「卒業後は直ちに帰国し就職する」とした留学生が31%を占め、前年より6%上昇した。これは国内経済の急速な発展、企業・事業機関の国際化人材への需要の拡大と関連している。(編集YF)

「人民網日本語版」2021年5月24日

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