16日午前に行われた神舟12号有人飛行任務の記者会見によると、総指揮部の研究と決定を経て、北京時間17日午前9時22分をめどに有人宇宙船「神舟12号」が打ち上げられることになった。
神舟12号有人飛行任務は、宇宙ステーションキーテクノロジー検証段階の第4回飛行任務であり、宇宙ステーション段階で初の有人飛行任務でもある。任務には次の主要目的がある。軌道上で宇宙飛行士の長期滞在、生物再生型生命維持システム、宇宙物資補給、船外活動、船外作業、軌道上メンテナンスなどの宇宙ステーション建造及び運営のキーテクノロジーを検証し、初めて東風着陸場の宇宙飛行士捜索・救援能力を検証する。複数分野の宇宙応用及び試験(実験)を展開する。プロジェクト各システムの宇宙ステーション任務遂行の機能と性能を総合的に評価・審査し、各システム間のマッチング性と協調性をさらに検証し、今後の任務に向け経験を積む。
16日の時点で、宇宙ステーションのコアモジュール「天和」と宇宙貨物船「天舟2号」のコンビネーションは軌道上を17日周回している。現在のコンディションが良好で、プラットフォーム設備が正常に作動しており、神舟12号とのランデブー・ドッキング、宇宙飛行士の滞在の条件を満たしている。計画によると、神舟12号は軌道に入ると、自動急速ランデブー・ドッキングモードを採用し天和の前方ポートにドッキングさせ、天和、天舟2号とコンビネーションを形成する。
天和は宇宙実験室「天宮2号」の3倍に当たる宇宙飛行士活動スペースを提供しており、独立した寝室が3つ、トイレが1つある。120種以上の栄養バランスの整った、品揃えが豊富で口当たりも良く、品質保持期限の長い宇宙食がある。トレーニングエリアには宇宙トレッドミル、宇宙エアロバイクが設置されている。宇宙飛行士の日常的なトレーニングに使用される。宇宙・地上通信リンクと動画通話設備により、宇宙ステーションと地上の双方向動画通話、電子メールの送受信を実現できる。宇宙飛行士はコアモジュールに入ると、宇宙・地上同時生活制度に基づき作業・生活する。約3カ月の滞在後、宇宙船帰還モジュールに乗り東風着陸場に帰還する。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年6月16日