FAST望遠鏡、パルサーを201個発見

人民網日本語版 2021年05月21日14:43

中国科学院国家天文台によると、同天文台の韓金林研究員が率いる科学研究チームは「天眼」と呼ばれるFAST望遠鏡を使い、銀河面パルサーサーベイを行い201個のパルサーを発見した。これには最も暗いパルサーや現代の銀河系電子分布模型に挑む大分散量パルサー、40個のミリ秒パルサー、16個のパルサー連星、数多くのモードチェンジパルサー、電波過渡現象などが含まれる。光明日報が伝えた。

この発見は巻頭記事として、20日付の中国の国際天文学誌「天文和天体物理学研究」(英文の略称は「RAA」)に掲載された。

パルサーは大質量の恒星が崩壊した後の残骸で、宇宙の中で密度が最も高く、磁場が最も強く、自転が最も速く、相対論効果が顕著な魅力的で奇妙な天体、宇宙の極端な環境における物理法則を研究する理想的な実験室だ。これは長期的に天文と物理の先端研究分野であり、重力波探査、一般相対性理論の正確な検証、極端な物理条件下の状態方程式の制限、高精度時空基準の構築などの重要な基本問題に関わる。パルサーの発見と研究は、世界の大型電波望遠鏡の重要科学目標の一つだ。1968年にパルサーが発見されてから現在までの50年余りにわたりすでに約3000個見つかっており、うち400個超がミリ波パルサーとなっている。

FASTは現在、世界で感度が最も高い電波望遠鏡であり、世界で最も強力なパルサー探査の道具だ。韓氏のチームはFASTによるパルサースナップショットサーベイ(GPPS)を提案し、2020年の年初に正式に観測開始した。GPPSは21年3月まで約126平方度の銀河面の観測を行っており、サーベイプロジェクト全体計画の5%に満たないが、すでに多くの科学的成果を上げている。現在まで新たに見つかっているパルサーは201個。(編集YF)

「人民網日本語版」2021年5月21日

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

| おすすめ写真

ランキング