新型コロナウイルス感染症の影響が続いていることから、ソニー、任天堂、マイクロソフトなど日米のゲーム機メーカーが部品不足に陥っている。市場で人気のゲーム機を新しく発売したものの、今後の業績の伸びは部品不足による生産力低下の影響を受ける可能性がある。「経済参考報」が伝えた。
海外メディアの報道によると、日本の任天堂は米国で行われたゲーム見本市「E3」で次世代ゲーム機の主力商品「Switch Pro(スイッチプロ)」を出展する予定だ。スイッチシリーズは昨年から現在まで目覚ましい売り上げを達成し、「おうち経済」の受益者になった。しかし部品不足が続いているため、ソニーの「PS5(プレイステーション5)」やマイクロソフトの「Xbox(エックスボックス)」シリーズなどと同じく、品切れ状態になる可能性がある。
昨年以来、「おうち経済」の恩恵を受けて、自宅でフィットネス、エンターテインメント、SNSなどの機能を備えたスイッチが、任天堂の歴代ゲーム機の中でも最高の売り上げを記録した。ハードウェアのバージョンアップに伴い、スイッチプロの価格は現行の標準版スイッチの299ドル(約3万3千円)より高くなる可能性があり、ここにも部品の供給不足による値上がりの影響がうかがえる。
ソニーとマイクロソフトも感染症を受けてニーズが大きく増加したが、昨年下半期に発売されたPS5とXboxは売り上げが止まり価格が上昇している。その主な原因は、部品不足のために生産量が大幅に縮小して、市場のニーズに応えられなくなったことだ。ソニーはこのほど、市場のニーズが旺盛なところへ、部品不足の問題が起こったため、PS5は2022年まで品切れ状態が続く可能性があり、サプライチェーンの再構築にも数年かかる見込みであることを明らかにした。
日本メディアによれば、任天堂は今年の出荷量を小幅に下方修正した。半導体が不足する中で、次世代ゲーム機のスイッチプロは当初の生産量が相当限られたものになる可能性もある。
「日本経済新聞」の報道では、部品不足により生産能力が不足し、日本の主力ゲーム機は中古市場で価格が高騰し始めており、中古ゲーム機のニーズも非常に旺盛だという。
PS5は20年に発売され、ソニーグループが7年ぶりに発売した新型ゲーム機で、性能の高さにより消費者の間で高い人気を誇る。報道によると、世界的な半導体の供給不足で、PS5の生産が追いつかない状態が続いているという。ソニーグループの十時裕樹代表執行役副社長兼最高債務責任者(CFO)は、「本年度は半導体を中心に、部品の供給をめぐる制約が続くだろう」と指摘した。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年6月17日