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中国の宇宙ステーション、初の船外活動の内容とは?

人民網日本語版 2021年06月24日08:16

有人宇宙船「神舟12号」任務の中国の宇宙飛行士3人が中国の宇宙ステーションコアモジュール「天和」に入居した後、彼らの宇宙における一挙手一投足が注目を浴びている。任務計画によると、今回の任務期間中には宇宙飛行士による船外活動が2回行われる。環球時報が伝えた。

中国の宇宙飛行専門家の厖之浩氏によると、神舟12号の船外活動は見どころ満載だ。神舟7号の翟志剛氏の場合は宇宙船からの船外活動であり、そして短時間の検証目的の宇宙遊泳だった。それに対し、神舟12号の船外活動時間は長く、約数時間かかる。また設備の設置や調整などの技術的な任務も遂行しなければならない。

厖氏によると、船外活動は、宇宙飛行士の腕の力が高く要求される。宇宙遊泳は足ではなく、ロッククライミングのように腕で行うからだ。また今回の任務において、宇宙飛行士はロボットアームを使い宇宙を遊泳する。それは、船外の宇宙飛行士はロボットアームの末端に立ち、船内の宇宙飛行士がロボットアームを操作することで、船外の宇宙飛行士を作業場所に送るということだ。

船外活動経験を持つ宇宙飛行士の劉伯明氏は取材に対し、「今回の2回の船外活動の間隔は非常に短い。船外活動では初めて人とロボットアームの協働が行われる。ロボットアームは広い範囲を動くだけで、宇宙飛行士を船外の作業場所付近に送る。船外作業場所で細かい操作を行う。1人が携帯できる道具には限りがあり、操作の難易度が高いため、もう1人の協力が必要になる可能性がある。つまり2人で作業場所で任務を完遂する。そのため、ロボットアームの操作の信頼性、安全性、柔軟性が試される。船外の壁に衝突するかなども、宇宙飛行士の船外におけるチームワークが試される」と述べた。

劉氏は取材で、「宇宙飛行士が軌道上で任務遂行中に特殊な状況が発生した場合、地上のチームがいち早くサポートと回答を行い、力強い技術的サポートを随時提供する。船外活動の当日は午前6時過ぎに準備を開始し、そこから船外活動と帰還に至るまでの時間が長く、体力の消耗が激しい」と話した。そして、「ロボットアームの末端に立つ時に期待している。広い宇宙に向かいながら、ロボットアームと共に揺れ動き、飛ぶような感覚が生じるだろう」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2021年6月24日

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