工業・情報化部(省)の田玉龍チーフエンジニアは16日に国務院新聞弁公室で行われた記者会見で、「今年に入ってから、中国の経済運営は安定した回復傾向が続いており、需給両サイドが緩やかに成長し、中国内外の需要が急速に回復上昇し、回復の範囲が絶えず拡大し、市場の予想は安定さの中で好転し、内在する原動力が絶えず増強され、企業の収益が目に見えて改善した」と述べた。
田氏は、「上半期の中国の工業には主に4つの特徴が見られた」として、次のように述べた。
1つ目は工業経済が回復し、発展の強靱さが十分に明らかになったことだ。上半期の一定規模以上の工業企業(年売上高2000万元以上の企業)の付加価値額が前年同期比15.9%増加し、2年間(2019年と2020年)の平均増加率は7%だった。1-5月の工業企業の利益は同83.4%増加し、2年間の平均増加率は21.7%で、過去最高水準に達した。
2つ目は産業高度化が持続的に推進され、新たな原動力の育成・成長が加速したことだ。今年に入ってから、常態化した新型コロナウイルス感染症の予防抑制のための物資やワクチンの供給が積極的に保証されるようになり、ワクチンの生産能力と生産量を全面的に引き上げた。同時に、製造業のグリーン低炭素へのモデル転換、スマート製造プロジェクト、インダストリアル・インターネットのイノベーション(革新)・応用を加速的に推進し、先端製造業クラスターの発展のための特定行動を実施し、国家レベルの車載ネットワーク(IoV)先導区と国家人工知能(AI)イノベーション応用先導区を建設する。
3つ目は生産と経営が改善を続け、企業の発展の活力が絶えず増強されたことだ。中小企業の構造的減税措置が実施され、小規模・零細企業の資金調達における担保の比率を引き下げるよう推進した。上半期の中小規模工業企業の付加価値額は同18%増加し、2年間の平均増加率は8.1%だった。
4つ目は情報通信分野が急速に発展し、イノベーションと融合して応用のエネルギーが力強さを見せたことだ。これまでに開設された5G基地局は累計96万1千ヶ所となり、6月末時点で、全国の地級市(省と県の中間にある行政単位)以上の都市をすべてカバーし、5G端末の接続数は約3億6500万件に達し、「5G+インダストリアル・インターネット」の応用シーンが絶えず開拓された。12381詐欺行為警告抑止ショートメッセージシステムが正式にスタートし、電気通信サービスを高齢者も安心して使えるようにするための改善の取り組みなどが目に見える成果を上げた。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年7月17日