南水北調中央線の起点「陶岔渠」(写真提供・水利部)。
中国水利部(省)によると、今月19日(午前8時)の時点で、水不足解消のため中国南方地域の水を北方地域に送りこむプロジェクトである「南水北調」の中央線一期プロジェクト・陶岔渠から調整された水量が累計で400億立方メートルに達し、河南省に135億立方メートル、河北省に116億立方メートル、天津市に65億立方メートル、北京市に68億立方メートルの水が供給された。中国網が報じた。
生態補水が実施された後の白洋淀(写真提供・水利部)。
天津市、河北省、河南省に送られた水のうち、59億立方メートルは生態補水として使われた。中央線プロジェクトは、北京市・天津市・河北省・河南省沿線の大・中都市の主な水源となっており、直接益を受けている人の数は7900万人にまで増加した。通水から1年目を迎えた2015年当時の3800万人と比べると2倍以上の数となっている。中央線プロジェクトは、安全かつ安定した稼働を2400日以上続けており、水質は生活飲用水に適する地表水Ⅱ類の基準を満たす、または上回っている。プロジェクトにより、水資源の配置構造が最適化され、安全な水が確保されているほか、沿線の川や湖の生態環境も改善している。(編集KN)
中央線の黄河横断プロジェクト(写真提供・水利部)。
「人民網日本語版」2021年7月21日