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Q&Aサイトの知乎に、「若い人はどうしてチームビルディング活動が嫌いなのか?」という質問が寄せられた。ここでは若者がチームビルディングに対して否定的な見方をしていることが分かる。チームビルディングと言えば、仕事以外の楽しみのように思えるのだが、なぜこんな状況になってしまったのだろうか。「中国青年報」が伝えた。
経営者と社員それぞれの目に映るチームビルディング 理想と現実
来半分さんは浙江工商大学杭州商学院の人的資源管理を専門とする教員で、このほどチームビルディングを次のように分類した。大規模なチームビルディング活動は一般的に半年に一度行われる。主に仕事の総括、年度末の会議、全体でのレクリエーションなどがあり、都市周辺の景観エリア(ホテル)が会場に選ばれ、小旅行として行われ、同時に宴会やゲームも行うというパターンが多い。小規模なチームビルディング活動は頻度が高く、集まって食事、ホームパーティ、スケート、密室ゲームなど……主な目的は交流にあり、新入社員がやって来ると、みんなで交流してお互いをよく知るために活動が行われる。
しかしチームビルディングの理想と現実、経営者側と従業員側が考えることは必ずしも同じではない。
来さんは、「経営者側はチームビルディングの終了後、すべてのメンバーがやる気に満ちて、これまで以上に団結することを願い、従業員側はチームビルディングはなんと言っても福利厚生の一環であり、休む時間にしてほしい、経営者にはくれぐれも多くを望まないで欲しいと考えている」と述べた。
インターネット企業で働く葉雲起さんは、「経営者はチームビルディングが社内の大団結を促進し、生産力を高めると考えているが、実際には辞職を考える社員の行動を加速させ、一部の社員に辞職を決意させる可能性がある」と話した。
こうした矛盾に直面して、科学技術企業の人的資源担当の路寧副総裁は、「チームビルディングはまず何よりも従業員が好きなものでなければならない。従業員が反感を持ってしまったら、ポジティブな意味がなくなる。形としてはレクリエーションを中心にするとよく、本当の狙いがあからさまにならないようにする。最も基本的な狙いはチームが感情を通わせることにあるが、感情の『貯金』というものはコツコツ積み立てるしかなく、一気に増やす方法はない」と述べた。
新人はよりチームビルディングが好きか?
新人はチームビルディングへの関心がより高いことが多いが、時間が経過し、興味やニーズが移り変わり、ベテランになると徐々に関心を失っていくということが取材で分かった。
前出の葉さんは「90後(1990年代生まれ)」で働いて6年になり、新人からベテランになった。「普段は仕事のプレッシャーが大きくて、休みの日にはとにかく家でのんびり休んでいたいと思う。強い日差しの中で山に登ったり、いろんなことを開拓したりするとかには、かつてほど強い興味を感じない」という。