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中国のスプレー式新型コロナワクチンに新たな進展

人民網日本語版 2021年07月29日13:42

軍事科学院軍事医学研究院が28日に明らかにしたところによると、中国工程院院士で、軍事科学院軍事医学研究院研究員の陳薇氏が中心になり開発した、スプレー式の吸入型組換新型コロナウイルスワクチン(アデノウイルスベクター)の第1相臨床試験データが北京時間26日、世界的に権威ある医学誌「The Lancet Infectious Diseases」にオンライン掲載された。これは世界で初めて発表された新型コロナワクチンの粘膜免疫臨床試験の結果だ。科技日報が伝えた。

研究結果によると、同ワクチンは高い安全性、耐性、免疫原性を持つ。吸入型ワクチン1回分の分量は筋肉注射ワクチンの5分の1のみで、その細胞免疫反応水準は筋肉注射に相当する。筋肉注射型の組換新型コロナウイルスワクチンの接種から28日後にスプレー式吸入により免疫を強化し、高水準の中和抗体の産生を誘導することが可能だ。同臨床試験は昨年9月29日に武漢市で始まり、陳氏のチームが武漢大学中南病院と共同で行い、第2相臨床試験は現在、秩序正しく進められている。

同ワクチンは条件付きで承認されている組換新型コロナウイルスワクチンと、製剤、調合、生産工法などの面でいずれも同様だ。注射による新型コロナワクチンが形成した細胞免疫と体液免疫をつけるのに比べて、スプレー式ワクチンは粘膜免疫を誘導し、ウイルス侵入の最初の関門で感染を予防し、感染拡大を遮断する。接種を受ける人は注射を受ける必要がなく、スプレー式吸入設備によりワクチンを呼吸器と肺に取り込むだけで、粘膜免疫、細胞免疫、体液免疫の「3重の保護」を獲得する。

軍事科学院軍事医学研究院の侯利華研究員の説明によると、同ワクチンは吸入だけで接種を完了でき、より安全、便利で大規模な普及に適している。(編集YF)

「人民網日本語版」2021年7月29日

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