海外での新型コロナウイルス感染症の打撃と自動車用チップ不足という不利な状況に直面しながら、中国の自動車輸出は流れに逆らって増加した。「中国青年報」が伝えた。
中国自動車協会が発表したデータによると、今年8月の中国国内自動車メーカーの輸出量は前月比7.5%増、前年同期比1.6倍増の18万7千台だった。税関の統計では、今年1-8月の自動車輸出量は前年同期比117.5%増の131万8千台、自動車輸出額は同111.1%増の1377億元(約2兆3410億円)となり、昨年一年の水準を上回り、いずれも同期の過去最高を更新した。
今月16日に行われた商務部(省)の定例記者発表会で、同部の財務司副司長を務める束珏婷報道官は、「ここ数年、中国の自動車は品質、技術、ブランド・サービスの水準が向上を続け、国際競争力も徐々に向上し、輸出が急増した。中国の自動車輸出の急増は、主に3つの要因に牽引されてのことだ。1つ目はグローバル自動車市場の回復、2つ目は新エネルギー自動車の輸出による牽引の役割の顕在化、3つ目は中国自動車メーカーの国際競争力の持続的上昇とブランドの国際的影響力の持続的向上だ」と述べた。
毎年やって来る自動車市場の「金の9月、銀の10月」は中国経済の強靱さと活力を示すシーズンで、安定の中で増加を遂げる自動車輸出は、中国自動車工業の、さらには中国経済の安定の基礎と進歩の要因が蓄積を続けると同時に、質の高い発展局面も急速に形成されていることを物語る。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年9月23日