タクシーに運転手がいない。この従来には見られないシーンが上海で現実になった。新華網が伝えた。
上汽集団は8日より、上海市嘉定区で「享道ロボットタクシー」の運営を正式に開始した。これは中国初の自動車メーカーによるL4自動運転商業運営プラットフォームでもある。
乗客の王さん(女性)はスマホアプリを操作し、すぐに1台の享道ロボットタクシーを呼んだ。王さんは乗車すると運転席に座る安全オペレーターには話しかけず、スマートフォンや音声による指示などを使って、タクシーの目的地変更や窓開け、音楽再生など各種サービスを利用した。一方で、安全オペレーターは従来のタクシー運転手のように運転することはなく、ハンドルには終始触れなかった。
上汽集団の陳徳美副総裁は、「享道ロボットタクシーは当社の『電動化+スマートコネクテッド化+共有化』の重要イノベーション発展戦略プロジェクトだ。上海や蘇州などの運営により、シーンのデータと運営の経験を絶えず蓄積し、持続的に自動運転距離を延ばし自動運転の移動体験を高める」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年12月9日