26日、国家アグリテック発展戦略シンクタンク連盟第2回アグリテック発展戦略シンクタンクフォーラムで発表された「新時代のアグリテック発展戦略の研究報告書2021」によると、現在、中国のアグリテック強国の達成度は全体的には62%にのぼっている。中国は世界のアグリテック強国に前進する道の3分の2ほどを歩み終えたばかりで、現在は「坂を登りハードルを乗り越え、スパートをかけ飛躍する」という鍵となる段階にある。科技日報が伝えた。
アグリテック強国指標体系は、同連盟が初めて打ち出したものだ。国際アグリテック強国における4つの共通特徴のまとめを通じ、5つの1級指標と19の2級指標を設定。中国のアグリテック強国に基準系と力を入れる方向性を提供することが目的だ。同連盟は分析を通じ、「国際アグリテック先進国と比較すると、中国のアグリテックに現在ある最大の短所は、政府からの資金、人的資源、企業の投資、イノベーション拠点などのアグリテックの基本条件とイノベーション条件の達成度がわずか38%だ。これはアグリテック強国建設を制約する鍵となる基礎的保証要素だ」との見方を示した。
同連盟の高旺盛執行理事長は、「アグリテックの自立自強を制約する主な短所には、アグリテックの独自イノベーション能力の不足、アグリテック全体への投資の大幅な不足、アグリテック関連のイノベーション能力の低さ、農業イノベーション人材の基礎の弱さ、アグリテックイノベーション体制の効率が比較的弱いことなどがある」と述べた。
同連盟は、「4つの向け」という目標下の農業・農村テクノロジーの全体構想を構築するよう提案した。具体的には、(1)世界のテクノロジーの先端に向け、農業分野の重要基礎研究行動を実施し、農業基幹コア技術の研究開発を実施する。(2)経済の主戦場に向け、国家食糧安全における土地と技術の確保戦略テクノロジーサポート行動と農業産業チェーン近代化テクノロジーけん引行動を実施する。(3)国の重要な需要に向け、農業グリーン発展テクノロジーイノベーション行動と重点エリア現代アグリテックモデル行動を実施する。(4)国民の命の健康に向け、食品安全・栄養ヘルステックイノベーション行動と農村振興テックサポート行動を実施する。
同連盟はアグリテック自立自強政策体制の整備の面では、アグリテックイノベーションへの投資を拡大し、アグリテック人材チームの建設を強化し、農業イノベーション企業の育成に力を入れ、アグリテック成果の転化・応用を加速させ、国の現代アグリテック戦略の科学技術力体制を再構築するよう提案した。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年12月27日