山東省諸城市恐竜文化研究センターが明らかにしたところによると、同センターの職員はこのほど春の野外化石調査で、諸城市主要化石遺跡エリアで保存状態の良好な水の波紋遺跡化石及びいくつかの大型恐竜足跡化石を発見した。人民日報が伝えた。
同化石遺跡エリアは地質・地形変化及び保存状態が比較的完全なものだ。周囲の岩層沈積の特徴の分析を通じ、そして遺跡の化石層周辺の地質の岩性及び岩石の組み合わせの特徴と実物の比較対照・分析により、白亜紀前期の地質地層と初歩的に断定した。同センター科学研究・科学教育科長の陳樹清氏によると、化石は風化が著しく進んでいるが、新たに発見された恐竜足跡化石層には竜脚類恐竜足跡があるだけでなく、獣脚類恐竜足跡もあると初歩的に確認できるという。これまで同遺跡エリアから10キロメートル離れた化石層でも、この2種の恐竜足跡化石が発見されていた。これは中生代に大量の竜脚類と獣脚類恐竜が現地に生息していたことを証明した。今回新たに発見された水の波紋遺跡化石層は、当時は非常に浅い湖だった。風が吹いた後、湖岸に水の波紋の痕跡が残った。
諸城は膠莱盆地南部の構造盆地に位置し、中生代白亜紀に形成された。構造の変形が複雑で、地質地層の変化が揃っており、盆地の陥没が長期的・連続的に重なり、恐竜化石が形成する条件を満たしたため、豊富な恐竜化石資源が埋蔵されている。1960年代以降、諸城では庫溝、掘村、玉皇などの30以上の恐竜化石埋蔵層が見つかった。埋蔵エリアは1千平方キロメートル近くに上る。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年3月29日