中国国家医療保障局弁公室と国務院共同対策メカニズム医療救助グループがこのほど発表した「新型コロナウイルスのPCR検査と抗原検査のさらなる価格引き下げに関する通知」は、各地に対して、6月10日までに、PCR検査の価格を一人当たり16元(1元は約19円)以下に、複数の人の検体を混ぜてPCR検査をする「プール方式」を一人当たり5元以下まで引き下げるよう要請している。新華網が報じた。
通知によると、PCR検査の政府指導価格は上限となり、公立の医療機関が料金を徴収する際、それを上回ってはならない。それ以下の場合、制限はない。
政府が大規模スクリーニング検査を実施したり、検査を常態化させたりしているのを背景に、規模の経済性や末端組織、ボランティアのコスト分担における役割を考慮し、通知は、検査機関ができる限り低い価格基準に基づいてサービスを提供しなければならず、「プール方式」の場合、一人当たり3.5元以下の基準で計算するようにと明確に定めている。
また通知は、公立医療機関に対して、対外向けに提供する抗原検査の価格基準を引き下げるよう要請している。具体的には、「サービス項目価格+抗原検査キット」で、上限が一人当たり6元となっている。
国家医療保障局がPCR検査などの価格を全国で一斉に引き下げするのは今回で5回目。各地の公立病院がPCR検査の価格や費用を引き下げるよう指導している。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年5月26日