中国華電1200Nm3/h(ノルマル立方メートル毎時)アルカリ性電解槽製品ラインオフならびにガス拡散層(GDL)成果発表推進会が12日、天津市で行われた。これは中国華電集団公司の電解式水素発生装置及び水素燃料電池のキーテクノロジーの道における鍵となる一歩を踏み出したことを示しており、大規模かつグリーンな水素製造及び燃料電池分散型発電に確かな支えを提供し、水素エネルギー業界の発展にとって画期的な意義を持つ。科技日報が伝えた。
今回ラインオフした1200Nm3/hアルカリ性電解槽及びガス拡散層製品はいずれも、中国華電が独自に設計・製造したものだ。
従来の電解槽と比べ、今回ラインオフした電解槽の電流密度は約30%上がっており、全体の重量が10%近く軽くなっている。直流エネルギー消費指標は、1標準立方メートル水素当たり4.6kWh。1.6MPaの運営圧力の電解槽の定格水素製造量は1200Nm3/h。独自に開発した溶接製法は中国初を実現。製品はロール・ツー・ロール連続生産工法を採用し、ガス拡散層生産ラインによって製造された。製品の幅は最大1.2メートル。電気抵抗、空気流量、引張強度などは、燃料電池、電解水、フロー電池のガス拡散層への需要を満たせる。開発された水素燃料電池分散型エネルギー供給システム製品の発電効率は52%以上、熱電併給効率は85%以上。装置全体にスキッドマウント構造を採用し、システム集積度が高く、構造設計がモジュール化されており、グリーン建築物、新型インフラ、産業パーク、離島などに電力・熱電併給サービスを提供し、マルチシーンでの応用の需要を満たせる。
二酸化炭素(CO2)排出量ピークアウト・カーボンニュートラルの目標が打ち出されると、水素エネルギーは清潔で効率的な二次エネルギーとして注目されるようになった。アルカリ性電解式水素発生は現在、大規模商業応用の将来性が最も高いグリーンな水素製造方法で、高性能大型電解槽の製造が重要コア技術となっている。
中国華電による水素エネルギー産業発展の主な担い手としての華電科工は、2020年7月7日に中国華電水素エネルギー技術研究センターを設立した。主に水素エネルギー産業政策・動向の研究、水素エネルギー材料、設備・システム開発、水素エネルギー応用技術の研究及びデジタル化、スマート化などをめぐり研究活動を展開している。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年7月13日