北京時間9月1日午後6時26分、中国の宇宙ステーションに滞在している有人宇宙船「神舟14号」の乗組員の陳冬飛行士が、実験モジュール「問天」のエアロックのハッチを開いた。午後7時9分、陳冬飛行士と劉洋飛行士が船外に出た。宇宙飛行士が問天のエアロックから船外に出たのは初めてでもある。将来的には、このエアロックは宇宙ステーションシステム全体のメインの船外作業ルートになる。中央テレビニュースが伝えた。

北京宇宙飛行制御センターで9月1日に撮影された問天のエアロックのハッチを開いた陳冬飛行士。
「神舟12号」「神舟13号」の任務期間中、宇宙飛行士はコアモジュール「天和」のノードモジュールから4回の船外任務を行った。いずれも同ノードモジュールのハッチからだった。今回の問天のエアロックはノードモジュールと大きく異る。内部空間がより広く、ハッチも直径1メートルとより大きく、宇宙飛行士の出入りが便利になり、そして大型の設備を持ち外に出られるようになり、船外活動の能力が大幅に向上した。
また問天のエアロックのハッチは地球に向いている。そのため宇宙飛行士は天和のノードモジュールから出る際に、下から上へと「這い上がる」ように見える。船外に出てまず目にするのは星空だ。それに対し、問天のエアロックから出ると、上から下に「潜る」ように見え、まず目にするのは地球だ。

北京宇宙飛行制御センターで9月1日に撮影された船外に出る陳冬飛行士。
問天のエアロックは非常に独特な形をしており、宇宙ステーションシステムで唯一の四角形に見えるモジュールだ。航天科技集団第五研究院宇宙技術実験サブシステムチーフデザイナーの李喆氏は、「これは主に船外にむき出しの実験プラットフォームの設置を考慮している。フラット構造にしているのは、ロボットアームでペイロードをつかみ取りこのプラットフォームに設置しやすくするためだ。他方で、ペイロードはいずれも特定方向の要求があり、その観測の視野を提供できる」と説明した。

将来的には、問天のエアロックは宇宙ステーションシステム全体のメインの船外作業ルートになる。一方で、これまで何度も船外活動に使用されていたコアモジュールのノードモジュールは今後、エアロックの予備として宇宙飛行士の船外活動任務にサポートを提供する。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年9月2日
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