中国の宇宙ステーションの実験モジュール「問天」が軌道上に打ち上げられてから20日以上になり、有人宇宙船「神舟14号」の乗組員は現在、軌道上科学実験キャビンのロック解除と設置及び問天のモジュール内生活エリアの設置などの作業を完了している。「中国有人宇宙飛行」公式アカウントは8月16日、問天のモジュール内の新しい動画を公開した。
科学グローブボックスのロック解除を行う宇宙飛行士
動画の中で、陳冬飛行士、劉洋飛行士、蔡旭哲飛行士は問天で科学グローブボックスと低温保存装置のロック解除と設置作業を行った。科学グローブボックスは温度と湿度を制御できる密閉された清潔な環境を提供でき、生命科学や材料科学などの学科・分野の宇宙実験・試験にサポートを提供する上、宇宙飛行士の軌道上における細かな操作、または繰り返しの操作が必要な科学実験の実現をサポートできる。低温保存装置は冷蔵庫に相当し、4℃、-20℃、-80℃の低温保存能力を提供でき、異なるサンプルに必要な低温保存条件を満たせる。
低温保存装置の部品を取り付ける宇宙飛行士
このほか、問天の単独の「寝室」もロックが解除された。問天には3つの睡眠エリアが配備されており、既存のコアモジュールの3つの睡眠エリアを加えると、中国の宇宙ステーションは宇宙飛行士6人の短期宇宙滞在をサポートできる。
実験モジュール「問天」のエアロックに入った宇宙飛行士
問天のエアロックも初公開された。宇宙飛行士は問天のエアロックに入った。問天のエアロックはコアモジュールのノードモジュールの内部空間よりも広く、ハッチの直径が1メートルで、ノードモジュールをさらに上回っている。宇宙飛行士は今後、主にここからモジュール外作業を実施する。問天のエアロックが宇宙飛行士のメインのモジュール外作業ルートになることで、これまでモジュール外作業で使用されていたコアモジュールのノードモジュールは今後、予備のモジュール外作業ルートになる。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年8月18日