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華為(ファーウェイ)技術有限公司独自のモバイル端末にも対応可能な独自開発の基本ソフト(OS)「鴻蒙(Harmony、ハーモニー)」の最新版「HarmonyOS3」は、昨年の開発者向けプレビュー版の発表から9ヶ月を経て、このほどついに正式な発表の日付が7月27日と決定したことが明らかになった。
ファーウェイの関係責任者によると、ファーウェイは海外進出計画を加速するという。「HarmonyOS3」を搭載した初のスマートディスプレイも同時に発売されるという。
ファーウェイの最新の公式統計データを見ると、2022年4月末現在、世界で「HarmonyOS」を搭載したスマートフォンデバイスは2億4千万台を超えている。
ファーウェイの関係者によると、「HarmonyOS3」はスーパーデスクトップシステムに対応し、これには複数の作業画面を重ねて・並べて表示、大容量ファイルの圧縮・解凍、万物のインターネットに対応したOSといった特徴があるという。看懂研究院の袁博研究員(通信エンジニア)は、「『HarmonyOS3』の最大の特徴はスーパーデスクトップで、すでに(ファーウェイ傘下のスマートホームブランドの)ファーウェイ智選の『問界M7(大型スマート電動SUV)』に応用されており、端末が変わると応用の互換性がないという問題を打破し、スマホの力強い応用環境に基づき、ファーウェイの『並べて表示できる』技術と合わせて、『HarmonyOS』をベースにしたPC、スマートカーの応用環境問題をさらに解決し、『HarmonyOS』のマルチターミナルにおける全面的推進に向けた技術的基礎を打ち立てた」と説明した。
車載スマートOSなどは「HarmonyOS」生態圏の重要な一部分であり、「HarmonyOS3」の力強いバックアップを得ることになる。袁氏は、「『HarmonyOS3』の中で、車載システムは人と車をホームをつなぐ紐帯になるだろう。統一のOSとシームレスな切り替えの能力をベースにしてよりスマートな万物のインターネットをさらに踏み込んで実現することになる」と述べた。
ファーウェイがこれまでに公式に発表したテスト版スマホのフィードバックによると、使いやすさとプライバシー保護の面はどちらもレベルアップした。業界関係者も、「『HarmonyOS3』は産業分野での互換性が高く、今後は産業レベルのモノのインターネット(IoT)の応用の加速的発展をもたらすだろう」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年7月20日