10日に「中秋節」迎える中国、近場旅行が主流

人民網日本語版 2022年09月09日13:25

「中秋節(旧暦8月15日、今年は9月10日)」に合わせた3連休を目前に控えているものの、新型コロナウイルス感染が拡大していることを受け、中国各地が住民に対して、現在いる場所で中秋節を過ごし、不急不要の場合は帰省は控えるようにと呼びかけている。

「中秋節」と「国慶節(建国記念日、10月1日)」が近づいているのを背景に、北京疾病予防管理センターは今月7日、公式微信(WeChat)アカウントで、「7日以内に新型コロナウイルスの国内症例が発生した県(市、区、旗)への旅行、出張は避け、地元で祝祭日を過ごし、市外での活動は控えるように」と市民に呼びかけた。

これまでに、南京や無錫、泰安、臨沂、泉州、雲南、建徳、懐化、牡丹江、莆田仙游といった地域が、住民に対して地元で祝祭日を過ごすようにと呼びかけた。例えば、江蘇省無錫市は、市管轄内での農村観光やレジャー、近場旅行を奨励し、市全域の各観光スポットが地元旅行客に各種優待サービスを提供するよう取り組んでいる。

また、河南省洛陽市、商丘市、方城県といった地域は、他の地域に居住しているそれら地域出身者に対して、不急不要の場合は帰省を控えるように呼びかけている。洛陽市は、「新型コロナウイルス感染拡大は収束しておらず、旅行・移動はリスクを伴う。可能であれば、帰省は控えてほしい」としている。

国内線のチケット価格が端午節比で29%安に

各地が住民に対して地元で祝祭日を過ごすようにと呼びかけているのを背景に、中秋節は依然として、近場旅行が主流となるだろう。旅行サイト・携程網を見ると、8月30日の時点で、中秋節の近場旅行の予約が前月比で267%増となり、人気の旅行先は長江デルタや珠江デルタの都市に集中している。

その他、中国国内線の飛行機チケットは、夏休みから国慶節までの期間の最安値を記録しそうだ。航空便の運航情報アプリ「航旅縦横」がまとめた今月7日時点の予約状況を見ると、「中秋節」に合わせた3連休中の国内線の平均価格は約636元(1元は約20.7円)。前年同期に比べて約20%安く、今年の端午節(端午の節句、今年は6月3日)に合わせた3連休中の平均価格と比べても約29%安くなっている。(編集KN)

「人民網日本語版」2022年9月9日

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