中国国家衛生健康委員は20日、2012年に中国共産党第18回全国代表大会が開催されて以来のシルバー事業の進展や成果を発表する記者会見を開き、同委員会老齢司の王海東司長が、「中国の高齢化には高齢者が多く、ペースが速く、相違が大きく、任務のハードルが高いという傾向と特徴がある」と説明した。中国網が報じた。
2021年末の時点で、中国全土の60歳以上の高齢者数は2億6700万人で、総人口の18.9%を占めていた。65歳以上の高齢者数は2億人以上で、総人口の14.2%を占めた。第14次五カ年計画(2021‐25年)期間中、60歳以上の高齢者数は3億人を超え、総人口に占める割合が20%を超えて「中度の高齢化」の段階に突入すると予測されている。また、2035年頃に、60歳以上の高齢者数が4億人を超え、総人口に占める割合が30%を超えて、「重度の高齢化」の段階に突入すると予測されている。
都市部と農村部を見ると、都市部の高齢者数のほうが多いものの、高齢化率は農村部のほうが高くなっている。2020年の統計によると、中国全土の10省で60歳以上人口の割合が20%以上に達している。それら省は主に東北エリアや四川省、重慶市などに集中している。
王司長は、「当司は今後、人口の高齢化に積極的に対応する国家戦略をしっかりと実施し、高齢化に対するポジティブな見方を堅持し、健全な高齢化を促進し、中国の特色を備えた人口高齢化対応の道を歩むように取り組んでいく」と説明した。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年9月21日