(資料写真、撮影・趙雯博)
ユニバーサル・スタジオ・北京がオープンして1年以上が経った。このほど現地を取材したところ、この世界最大規模のユニバーサル・スタジオの波及効果が現在、少しずつ広がっていることが分かった。北京日報が報じた。
開園約1年で来場者延べ1380万人
(資料写真、撮影・趙雯博)
ユニバーサル・スタジオ・北京は2021年9月20日に盛大に開園した。その日は半日だけの営業で、しかも雨も降っていたにもかかわらず、熱心なゲストたちで賑わっており、その数は3万人に達した。
夢雅さん(28)はユニバーサル・スタジオの大ファンで、この約1年の間に、十数回は遊びに来たという。節約するため、彼女は年間パスを購入し、時間ができると遊びに来ているといい、「オンシーズンに2-3回来れば、元が取れる」と話す。
ユニバーサル・北京・リゾートの康兆寧執行副総裁兼総経理によると、ここ1年間の来場者数は延べ1380万人に達したという。
ユニバーサル・スタジオ・北京が複数の商業市街地に経済効果
(資料写真、撮影・趙雯博)
ある研究によると、ゲストがユニバーサル・テーマパークで1元(1元は約20.5円)使うと、現地の域内総生産が6元増えると試算している。ユニバーサル・スタジオ・北京は北京副都心に、その年間売上高の10‐15倍の経済効果をもたらし、地域全体の経済を盛り上げている。その周辺5キロの範囲内にある梨園や臨河里、土橋といった商業市街地を取材すると、ゲストがユニバーサル・スタジオ・北京から一斉に帰る時間帯になると、食事や宿泊、休憩といったニーズが一気に高まっていることが明らかになった。多くの事業者は、「ユニバーサル・スタジオ・北京ができて、通州区の『就寝時間』は3時間遅くなった」とうれしい悲鳴をあげている。
長時間のデスクワークをしている王振さんは、脊椎のトラブルを抱えており、梨園南街のマッサージ店で定期的にマッサージを受けているが、ユニバーサル・スタジオ・北京ができてからは、マッサージ店の客が30%ほど増え、会員である王さんでも事前に予約が必要なほどの繁盛ぶりになっているという。「週末の夜10時でも、客でいっぱいということもしょっちゅうある。この店はユニバーサル・スタジオ・北京から3キロ以内の場所にあるため、思いっきり遊んで3万歩くらい歩いた人がマッサージを受けるためにやって来る」と王さん。また、このストリートにある他の足マッサージ店や焼肉店なども、ユニバーサル・スタジオ・北京ができたことで、客が激増し、営業時間を延長させており、中にはスタッフ募集中の店もあるという。
(資料写真、撮影・趙雯博)
ユニバーサル・北京・リゾートがオープンした時点では、周辺5キロ内のホテルはわずか100軒ほどだったものの、1年後の現在は300軒以上増えて約500軒になっている。
新型コロナウイルス感染拡大に見舞われた2021年も、ユニバーサル・テーマパークはその流れに逆行するかのように、北京副都心の経済を盛り上げ、一定規模以上(年売上高2000万元以上)の文化、スポーツ、娯楽といった業界の売上高が367.4%増、宿泊業界の売上高が122.6%増となり、際立った波及効果を見せている。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年10月13日