米国フロリダ州で昨年12月10日に開催された障害物競走スパルタンレース世界選手権「ワールドチャンピオンシップ」の「KIDS(9-11歳)」部門(女子)で、中国代表の王子今さん(11)が最後に逆転劇を繰り広げ、見事優勝した。同大会の「KIDS」部門で、中国の選手が優勝するのは初めてのことだ。
スパルタンレースとは、簡単に言うと障害物競走で、古代ギリシャ・スパルタの過酷な兵士訓練を彷彿させる厳しい障害がたくさん設置されている。選手たちは走りながら全ての障害をクリアしなければならず、ランニング能力のほか、身体能力が問われる。スパルタンレースは大人が参加するレースのほかに、子供のためのキッズレースも設置されている。
米国で開催された世界選手権で優勝する1ヶ月前に、王さんは室内で行われたスパルタンレースの10-13歳の部門で、女子の世界記録を塗り替えた。
王さんは今でこそ身体能力や運動神経が抜群であるものの、幼い頃は「運動音痴」だったといい、父親の王冬さんは、「幼稚園の運動会に初めて参加した時、駆けっこはクラスの児童約20人中、ワースト2位だった。それに、走る時は手足がバラバラだった。僕自身運動が好きで、娘の運動能力を高めようと、テコンドーやバドミントンをさせるようになった」と振り返る。
王さんは7歳の時に、父親に連れられて初めてスパルタンレースに参加した。身体能力を高めることができるだけでなく、ゲーム感覚で怪物を倒すような面白さと、チャレンジに富んで面白そうだったため、すぐに大好きになったという。その後、運動神経を次第に高め続けていった王さんは、水泳や野球、バレーボール、サッカー、トレッキング、釣りなど、好きなスポーツもどんどん増えていったという。
スポーツで健康的な体を手に入れた王さんは今、性格もどんどん明るくなり、自信に満ちた女の子になっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年1月9日