唐菓子作りに魅せられた女性 夢は無形文化遺産の伝承人になること

人民網日本語版 2023年01月12日14:12

新疆兵団第四師七十一団を定年退職した周小茵さん(56)は、春節(旧正月、2023年は1月22日)の時期には、色鮮やかな蒸しパンや唐菓子、おいしい料理を作り、季節ごとの祝祭日には、青団(草もち)や春巻き、竜須餅など民間に伝わるグルメを作り、週末には、友人を招いて茶を飲みながら、菓子を食べたり、人生について語り合ったりといったように、悠々自適の暮らしを送っている。中国新聞網が報じた。

周さんは地元では有名なグルメの達人で、季節ごとの祝祭日には、様々な民間に伝わるグルメを作っている。「見た目に優れた唐菓子を作るには、心を込めて、絶妙な力加減で、一気に作り上げなければならない」と周さん。

こし餡を包んで作った唐菓子は、上品で非常に美しい茶菓子。非常に繊細で、しかも色鮮やかで、花や鳥などを模した形に作られている。「中国麺点史」の記載によると、茶を飲む習慣が中国全土に普及し始めたのは唐の時代で、その時代に茶を飲みながら茶菓子を食べる習慣も始まり、そこからすでに1000年以上の歴史を誇るようになっている。

中国の歴史あるグルメに端を発する唐菓子作りが近年、中国で再び盛んになっている。料理や菓子作りが大好きな周さんは、唐菓子の歴史や文化にすっかり魅了され、その作り方を独学で学び、新疆維吾爾(ウイグル)自治区伊犂哈薩克(イリ・カザフ)自治州では指折りの唐菓子作り名人となった。

周さんによると、唐菓子を作るために、まずよく選んだシロインゲンマメを24時間水につけた後、皮を剥いて、柔らかくなるまで煮る。その後、濾した後に、少量の白玉粉と砂糖を加えて鍋で焦がさないように練っていき、それに天然色素を少し加えると出来上がりだ。

周さんは、「唐菓子作りの腕を今後も磨き、できたら、無形文化遺産の伝承人になりたい。唐菓子は、唐の時代の文化や芸術の代表作で、私達の世代がそれを受け継ぎ、発揚していかなければならない」とした。(編集KN)

「人民網日本語版」2023年1月12日

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