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デジタル人民元の決済をオフライン・電源オフの状態でも行える機能が、このほどデジタル人民元のアプリケーションでリリースされた。一部のアンドロイドユーザーのスマートフォンには、デジタル人民元アプリのハードウォレット内の「決済の設定」画面に、新たに「オフライン・電源オフ決済」のインターフェースが加わった。専門家は、「オフライン・電源オフ決済は決済サービスの実現可能性を効果的に高めることになり、現金決済ツールとしてのデジタル人民元の利便性をより一層体現したものと言える」と述べた。
デジタル人民元のスマホ端末でのオフライン・電源オフ決済とは、ユーザーが自分のスマホの電源を切っている状態でも、決済端末に近づけて接触させれば決済が完了するという機能を指す。この機能があれば、ユーザーはネットワークにつながっていない、または電源がオフになっているために決済できないという問題が解決されると同時に、実物の現金を持っていなくていざというときに困るという問題点も解決され、ユーザーは極端な状態でも引き続きデジタル人民元での決済を行なうことが保障される。
中南財経政法大学デジタル経済研究院の金天シニア研究員は、「オフライン・電源オフ決済はキャッシュレス社会における緊急時の取引・決済ニーズに応えるものだ。同時に、交通シーンやスポーツシーンなど特殊な場面でスマホのバッテリーがなくなったり、スマホをなかなか出せなかったりするユーザーは決済がやりやすくなる」と述べた。
招聯金融の董希淼首席研究員は、「オフライン・電源オフ決済はほかのモバイル決済ツールとは異なるデジタル人民元の大きな特徴であり、デジタル人民元の包摂性をよりはっきりと体現しており、ユーザーの決済ニーズによりよく応えることができる」と述べた。
オフライン・電源オフ決済は現在、アンドロイドスマホの一部の機種にしか対応していないが、今後は対応機種がさらに増える見込みだ。
一部のユーザーはオフライン・電源オフ決済のセキュリティに懸念を示す。関係者はこの問題について、「一方で、ユーザーはオフライン・電源オフ決済での決済回数の上限と暗証番号を入力しないで利用できる限度額を設定することができ、バックグラウンドシステムがユーザーの設定に応じて、取引のリスクをコントロールする。オフライン・電源オフ決済を行なう時に、取引金額が限度額を超えていれば、ユーザーは決済端末に暗証番号を打ち込むことを求められ、バックグラウンドシステムが暗証番号を確認して、初めて取引が可能になる。同様に、オフライン・電源オフの状況で決済の回数が上限を超えた場合は、取引ができなくなる。また一方で、スマホをなくしてしまった場合、ユーザーは別のスマホでデジタル人民元アプリのオフライン・電源オフ決済機能を停止して、自分のデジタル人民元を勝手に使われないようにすることができる」と説明した。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年1月13日
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