国家航天局によると、月探査事業の全体計画に基づき、中国は2024年に中継通信衛星「鵲橋2号」を打ち上げ、その後の嫦娥6号、7号、8号ミッションに中継通信サービスを提供する。
嫦娥6号ミッションのサブチーフデザイナーの王瓊氏によると、嫦娥5号探査機の予備機としての嫦娥6号探査機は、2024−25年に月の裏側でのサンプル採取ミッションを実施する。嫦娥6号ミッションは月の裏側に着陸し、異なるエリアと異なる年齢の月のサンプルを発見・採取する。嫦娥6号の工学的目標は、月逆行軌道設計・制御技術及び月の裏側でのスマートなサンプル採取技術と月の裏側から離陸・上昇する技術のブレイクスルーを遂げ、月の裏側の自動サンプルリターンを実現すると同時に効果的な国際協力を行うことだ。
嫦娥4号の中継通信衛星の設計寿命が間もなく尽きるため、中国は嫦娥6号ミッションの前に新たに中継通信衛星を1基打ち上げ、月探査4期の共用中継衛星プラットフォームとし、嫦娥6号、7号、8号にサービスを提供することを計画している。
月探査事業3期チーフデザイナーで、嫦娥6号チーフデザイナーの胡浩氏によると、嫦娥6号は月の裏側に着陸するが、裏側には通信が届かないため中継通信衛星によるサポートが必要だ。そのため24年の年初に鵲橋2号を打ち上げ、嫦娥6号の活動をサポートする必要があるという。
胡氏は、「嫦娥4号の中継通信衛星である鵲橋と比べると、来年打ち上げられる鵲橋2号の全体水準と能力はさらに大きく向上する。嫦娥6号の月の裏側でのサンプル採取ミッションに通信サポートを提供する」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年1月17日