「中国宇宙科学技術活動青書(2022年)」の発表会が18日に北京で行なわれた。そこで明らかになったところによると、中国の宇宙ステーションは2023年のミッションとして、有人宇宙船の「神舟16号」と「神舟17号」、及び宇宙貨物船の「天舟6号」を打ち上げる予定という。中国新聞社が伝えた。
中国航天科技集団公司五院(中国空間技術研究院)宇宙ステーションシステムの敬錚副総指揮は発表会で、「23年には神舟15号と神舟16号の乗組員が連続して宇宙ステーションに滞在し、宇宙飛行士と貨物が船外に出て、宇宙科学、材料・技術のテストプロジェクトのサポートを行うほか、宇宙ステーションの施設・設備のメンテナ
ンス・修理と技術のアップグレードを進める。その中で大小のロボットアームのカスケード状態での船外荷重サポート、小型ロボットアームの設置と荷重、宇宙飛行士と貨物の同時船外活動を初めて行う予定だ」と述べた。
有人宇宙船の面では、同五院有人宇宙船システムの鄭偉サブチーフエンジニアは、「23年に、有人宇宙船は計画通りに2回の帰還、2回のランデブー・ドッキング、3回の緊急支援待機を行ない、神舟15号から神舟18号までの計4隻を使用する予定だ。後続の宇宙船の開発も同時に進められる。23年の有人宇宙船のミッションは密度が高く、複数の宇宙船が同時に開発される状態を保ち、半年ごとに有人宇宙船1隻を打ち上げるのが常態になる」と説明した。
宇宙貨物船の面では、同五院貨物輸送宇宙船システムの徐小平サブチーフエンジニアは、「23年は宇宙貨物船の天舟6号を打ち上げ、神舟16号と神舟17号の乗組員に生活物資、乗組員用設備、宇宙ステーション滞在時の消耗品を輸送し、宇宙ステーションに推進剤を補給し、部品のメンテナンスと船体のボンベへの補給などを行ない、軌道上での作業で行なわれる応用テストのための設備と消耗品を送り届ける」と述べた。
また徐氏は、「宇宙貨物線の天舟6号は改良型の宇宙船で、密封された宇宙カプセルの容積を拡大し、貨物輸送能力を増強したものだ。そしてこれまで同様、海南省の文昌衛星発射場からキャリアロケットの「長征7号」を使用して打ち上げられる」と説明した。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年1月20日