現地時間2月8日午前4時半にアダナ・シャキルパシャ空港に到着した中国救援隊の隊員82人。
トルコで6日、2度にわたるマグニチュード(M)7.8の地震が発生し、建物が倒壊して多数の死者が確認されるなど、甚大な被害が生じている。大まかな統計ではあるが、現在すでに中国救援隊や公羊救援隊、藍天救援隊、深圳公益救援隊といった複数の救援チームが被災地入りを果たしたり、移動の途上にあり、国際救援活動を展開している。中国新聞社が報じた。
トルコ政府の要請に応じて中国政府が派遣した中国救援隊は北京時間2月7日午後にトルコでの国際救援活動実施のため出発し、現地時間8日早朝4時半には同国のアダナ・シャキルパシャ空港に到着した。中国救援隊の隊員82人は災害救助犬4頭を伴っているほか、計21トンにも上る救援物資や設備を被災地に届ける。また救援隊は飲用水やインスタントラーメン、缶詰、救援キット、災害救助工具など、14日間分の生活や活動を保障するための物資も携帯している。
現地時間2月8日午前4時半にアダナ・シャキルパシャ空港に到着した中国救援隊の隊員82人。
中国の民間緊急救助隊である公羊救援隊の国際緊急救助隊も同日、浙江省杭州市からトルコに向かって出発した。現地時間8日には被災地入りする予定だ。公羊救援隊は、今回の地震で被害が最も深刻な被災地での救助活動を予定している。今回、先発隊として派遣されたメンバー8人は、国際救援活動の経験が豊富な地震救助スペシャリストで、最新型のレーダー人命探査装置や災害救助工具を携帯しているほか、災害救助犬も1頭伴っている。2008年に発足した公羊救援隊は、災害・事故といった緊急事態に対応することを専門とするグローバル化されたプロの救援チームで、これまでに中国国内外の救援救助任務を287回遂行してきた。
藍天救援隊が派遣する第一陣の救援隊60人は、中型の災害救助のための設備を携帯し、災害救助犬2頭も派遣する計画で、8日にはトルコ・イスタンブールに向けて出発し、20日の帰国まで活動を展開する予定となっている。2007年に発足した藍天救援隊は、中国においてプロフェッショナルで、独立した民間の純公益緊急救助団体で、中国の四川大地震、青海地震で救助活動を展開したほか、フィリピンやミャンマーでも救助活動を展開した経験がある。
深セン公益救援隊は、「トルコ0206地震国際救助活動」を始動することを決定。第一陣の救助隊をトルコの被災地に派遣して、中国の他の救助団体と連携をとりながら、国際救援活動を展開する計画だ。現時点で、在トルコ中国大使館や在中国トルコ大使館、現地の華僑団体、中国系団体などとスケジュールを調整している。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年2月8日