中国の大学初の砕氷船「中山大学極地」号が3日午前10時、渤海流氷エリアの試験航行任務を無事終了し、母港である広州文沖埠頭に到着した。中央テレビニュースが伝えた。
今回の航行段階は、中山大学極地号が科学調査船の改造を終えた後、流氷エリアでの「デビュー」だった。低温航行、砕氷、船舶積載科学調査設備、流氷エリア科学調査保障などの能力検証に成功し、中国の大学初の、国内で3隻目の極地科学調査能力を持つ砕氷船になった。
同船は1月17日に広州市を出発し、南中国海、東中国海、黄海、渤海の4海区を横断した。片道距離は1500カイリに及び、長距離航行と運行性能を検証した。途中で時化を経験し、1月24日には成山頭海域で4.5メートルの高波に見舞われた。1月25日未明に渤海遼東湾流氷エリアに到着した。
今回の航行段階の首席科学者である程暁教授は、「渤海は中国で唯一の内海で、北半球で緯度が最も低い流氷海域だ。試験航行に渤海地区を選んだのは、同船の砕氷能力と低温環境での運行状況を検証するためだ。渤海湾の気候の特徴と正確な短期天気予報を結びつけ、総合的な研究判断により、渤海湾の温度が最も低く流氷が最も多い時期に当たる1月17日に出航し、試験航行を行うことを最終的に決定した」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年2月6日