両親に結婚式をプレゼントした何さん(写真右、動画のスクリーンショット)。
「30年前に両親が結婚した時、ウエディングフォトも撮らず、結婚式も挙げず、婚姻届を提出しただけだった」と話す四川省栄県の男性・何咚咚さんは、「母の日」のサプライズプレゼントとして、そして両親の結婚30周年を祝うために、県の行政中心地に両親を連れて行き、ウエディングフォトを撮影。さらに、バショウの木や風船、竹などを使って準備した「結婚式会場」で、「結婚式の動画」を撮影した。「ベールガール」はおばあちゃんが担当し、司会者は何さん自身が担当。両親が30年前に味わうことができなかった「セレモニー感」を演出した。
何咚咚さんの両親のウエディングフォト(画像は何さんが提供)。
動画を見ると、何さんの母親の李さんはウエディングドレスを着ており、夫の何さんと手を繋ぎ、家の庭に登場。「何さんを愛していますか?」や「どのくらい愛していますか?」といった質問に、母親の李さんは口元を緩めて、「愛している」、「どのくらいとかではなく、愛は愛よ」と答えている。また、「残り半生の稼ぎを李さんに渡すことを望みますか?」という質問に、父親の何さんは、「もちろん。これまで30年もそうしてきたからね」と答えると、周囲からは笑いが起きていた。
「母の日に、両親に30年遅れの結婚式をプレゼント」というタイトルの動画は、投稿されると瞬く間にネットユーザーの間で話題になり、たくさんの「いいね!」が寄せられた。また、「ロマンチック!」というコメントのほか、とても親孝行な何さんを絶賛するコメントがたくさん寄せられた。
「結婚式会場」の準備をする何咚咚さん(動画のスクリーンショット)。
四川省自貢市栄県出身の何さんはショート動画クリエイターで、あるショート動画プラットフォームにおけるアカウントのフォロワー数は106万人に達している。「結婚式」の動画について、母親の李さんは、「恥ずかしいので、はじめは気が進まなかった。でも、夫と息子に説得されて、することにした」と話す。何さんによると、新郎新婦の両親のほか、「ベールガール」のおばあちゃん、司会者の何さん、カメラマンのおばさんの5人で撮影を行い、ゲストは招待しなかったという。
何さんは、 「両親の結婚式の動画を撮影したのは、自分の農村での暮らしをリアルに記録し、母親に若い頃の心残りを晴らしてもらうことで、両親への愛を伝えるため」と語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年5月16日