「デジタルで語る犀尊」展示がこのほど、中国国家博物館で一般公開された。展示は館蔵文化財「前漢錯金銀雲紋銅犀尊」を中心に行われる。展示ホールは5G、高画質3Dスキャン、超高画質表示、AI(人工知能)、赤外線拡張現実及び測位システム、環境モニタリングなどの現代技術を総合的に駆使することにより、3次元データ収集、データ融合、インタラクション展示、活動的利用、環境モニタリングを一体化させたスマート展示ホールを構築した。科技日報が伝えた。
「前漢錯金銀雲紋銅犀尊」は国家博物館の代表的な館蔵文化財で、高い歴史的、文化的、審美的、科学的、時代的価値を持つ。同文化財は古代中国でサイが活動していたことを示す「証拠」の一つでもある。「デジタルで語る犀尊」展示は犀尊の歴史的な背景、関連する青銅器の知識、製法などについて詳しく説明している。
今回の展示の目玉は、複数種類のデジタル技術の総合的な活用だ。来場者は3Dプリント、ピンホールイメージング、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)など複数の技術をもとに建設された施設により展示内容を体験できる。例えば来場者はピンホールにより犀尊の「錯金銀」紋様を観察し、その美しさを実感する上、「錯金銀」加工技術の原理を知ることができる。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年6月8日