习专栏

グリーン電力で「ゼロカーボンの島」を実現

人民網日本語版 2023年06月08日15:38

大陳島は浙江省台州市に位置し、海岸線から最短で23.6キロメートル離れている。島のキグチ養殖基地広源漁業公司の桟橋を歩くと、ガソリンの匂いがせず、機械の大きな騒音も聞こえなかった。同社の責任者によると、これは同社が大陳島で「オール電化」の養殖を実現したためだ。酸素注入、キグチ加工、冷蔵などの各段階のワンストップ型電力代替改造が行われた。中国経済網が伝えた。

台州市には豊富な風力や太陽光などの再生可能なクリーンエネルギーがあるものの、島の夜間の風力資源が余り、効果的に利用できていなかった。水を電気分解し水素を製造し、負荷のピーク時に水素を用いて発電するにはどうすればいいか。昨年6月に「グリーン水素」総合エネルギーモデルプロジェクトが大陳島で完成し、稼働開始した。クリーン電力からクリーンガスエネルギー転化及び供給がこれにより「全プロセスにわたるゼロカーボン」を実現した。同年7月には世界初のフレキシブル低周波送電モデルプロジェクトが大陳島で実施された。プロジェクトは35kVフレキシブル交流周波数切換ステーションや低周波変圧器など複数の1台目・1セット目の設備を革新的に開発し、送電効率を30%以上高めた。

国網台州電力供給公司の斯建東社長は、「この2件のプロジェクトの完成と稼働開始は、大陳島の『ゼロカーボンの島』建設の重要なブレイクスルーだ。ゼロカーボンの島の建設は、世界をリードするプロジェクトの利用が基礎で、グリーンで低炭素の発展理念が鍵だ」と述べた。

斯氏は、オール電化養殖、オール電化民宿、オール電化景勝地、オール電化交通の目標を達成し、安全・信頼できる、グリーン・低炭素、経済的で環境にやさしい共に栄える「ゼロカーボンの島」を構築するため、大陳島はグリーンエネルギー、エネルギー供給、エネルギー貯蔵の3大行動をいち早く実施した。洋上風力発電や島の太陽光などの再生可能クリーンエネルギープロジェクトを重点的に建設し、クリーンエネルギーの代替を徐々に実現する。

大陳島には現在34基の風力発電機があり、二酸化炭素(CO2)の排出量を毎年4万5000トン削減できる。フレキシブル低周波送電モデルプロジェクトは毎年CO2排出量を4480トン、水素エネルギー総合利用モデルプロジェクトは毎年CO2排出量を9.77トン削減できる。「原発・風力・太陽光・水力・蓄電・水素・エネルギー貯蔵」の全産業チェーンの発展が大まかに構築され、エネルギーのクリーンな生産と末端の効率的な利用の低炭素閉ループ型新モデルが形成された。(編集YF)

「人民網日本語版」2023年6月8日

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