习专栏

中国の科学者、塩素含有廃プラスチックを高付加価値新材料に

人民網日本語版 2023年06月12日15:31

塩素含有プラスチックは日常生活で広く使用されているプラスチックの一つだ。廃棄された塩素含有プラスチックは安定性が極めて高く、分解されにくい上、従来的な高温熱分解で複数種類の有毒塩素含有有機物を放出し、生態環境と人類の健康に害を及ぼすことがある。

このほど、中国科学院上海ケイ酸塩研究所の黄富強首席研究員のチームは新型常温脱塩素法を採用し、塩素含有廃プラスチックを複数種類の高付加価値新材料に直接転化し、高効率で無害な高度化回収を実現した。これはグリーン・環境保護、新型エネルギー貯蔵、医療機器、ウェアラブルデバイスなど複数の分野で広く応用できる。関連成果はこのほど「ネイチャー」の姉妹誌「Nature Reviews Methods Primers」に掲載された。

塩素含有プラスチックの高度化回収後の応用分野(学術誌用の画像)

塩素含有プラスチックの高度化回収後の応用分野(学術誌用の画像)

黄氏は、「地球はすでに億トン単位の廃プラスチックを蓄積しており、毎年さらに驚異的なペースで増え続けている。コスト効果と環境にやさしいことを兼ね備えた高度化回収の新方法を開発し、塩素含有プラスチックをグリーンかつ効率的に処理しようと考えた」と述べた。

従来は焼却により塩素含有プラスチックを処理していたが、その分解過程において二酸化炭素と塩素含有有毒ガスが生じていた。高度化回収は新型常温脱塩素法を採用し、すべての塩素元素を廃プラスチックから直接切り離し、最終的に廃プラスチックを各種高付加価値新材料に転化する。(編集YF)

「人民網日本語版」2023年6月12日

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