資料写真(写真提供・広州市ピックルボール協会)
「始めやすく、運動強度が低く、初心者にやさしい」。これは新興スポーツ「ピックルボール」をする人たちの共通認識だ。そのため、ピックルボールは今やフライングディスクに代わり、最近登場したスポーツの中で最も人気を集めている。
ピックルボールとはバドミントン、テニス、卓球が合体したようなスポーツで、最近はさまざまな年齢層の人に受け入れられるようになった。突然人気が出て、関連サービスを打ち出すスポーツ施設やトレーニング教室がますます増え、ECプラットフォームではプレイヤーたちがピックルボール用品を争うように購入している。
市場での人気はプレイヤーの絶え間ない参加によって上昇し続けている。調査によると、ショート動画共有アプリ「抖音(中国版TikTok)」では関連動画の再生回数が1226万8千回に達した。微博(ウェイボー)では関連の投稿の閲覧回数が数百万回を超えた。小さなボールで行うスポーツとしてはバドミントンやテニスなどにははるかに及ばないが、注目すべきなのは、こうした動画や投稿の発表時期の大半が2023年に集中していることだ。
ピックルボールのプレイヤーの張帥さんは、「ピックルボールには社交的な属性が備わり、元々知り合いではなかったプレイヤーが、一度試合をすると友達になれる可能性がある。自分はこれまで2-3回しかプレイしなかったが、これまで接点がなかった新しい友達が多くできた。ピックルボールは力を合わせることが大事なスポーツなので、心のドアを開けて交流したりコミュニケーションをはかったりしやすい」と話した。
淘宝(タオバオ)で「ピックルボール」と検索すると、約数百の店舗がボール、ラケット、衣類・アクセサリーなどの商品を販売しており、販売価格は素材によって異なり、数十元(1元は約19.9円)から数百元までとさまざまだ。
「ピックルボール市場報告」によれば、21年に世界のピックルボール市場の規模は約1億5280万ドル(1ドルは約144.0円)になり、28年は2億5610万ドルに達する見込みだ。ウェア・シューズ市場の規模が拡大し続けるのに伴い、多くのスポーツブランドがこの市場に参入するようになった。アディダス、フィラ、ルルレモンなどのスポーツブランドは、「ピックルボール」を1つのジャンルに設定した。ウェア・シューズの市場規模は26年に6億8千万ドルに成長する見込みだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年6月28日