公安局に雨宿りにやって来たフクロウがおいしいものをたくさん食べた後、「詐欺被害防止」を呼び掛ける任務に「協力」する様子を捉えたショート動画が最近、話題を集めている。その動画には、わずか1日の間に、ネットユーザー53万人以上が「いいね!」を押した。
フクロウが「詐欺被害防止」のPRに「協力」
今月11日正午、突然豪雨が降り、江蘇省連雲港市贛楡公安分局・巡特警大隊の警察官2人が戸外での仕事を終えて公安局に戻り、車から降りた際、鳥がホールで雨宿りしているのを見つけた。近寄って見てみると、それはかわいらしいフクロウだったという。警察官は、慎重にフクロウを事務室へ運び、食堂から生の肉を分けてもらうなど世話をした。すると、フクロウは肉をおいしそうに食べ、さらに水も飲んだという。
警察官は念のため、林業当局に連絡し、対応を要請した。林業当局の職員が来るまでの間、警察官は、「フクロウはとてもかわいいので絶対に人気になる」と考え、「詐欺被害防止宣伝に一役買ってもらおう」と思いついた。
そこで、警察官たちは、詐欺被害防止をPRする「1日PR要員」として、フクロウに詐欺被害防止を呼びかけるフレーズを書いた紙をくわえもらい、写真を撮影した。
「宣伝の任務」を終えたフクロウは、お腹いっぱいエサを食べ、水をたっぷり飲んだ後、飛び去ったという。ネットユーザーからは、「ご相伴にあずかろうと思って来たら、仕事をさせられてしまった」とユーモアたっぷりのコメントが寄せられている。
詐欺被害防止をPRして「食い扶持」稼ぐ野良ネコ
江蘇省常州溧陽市公安局・城南派出所では野良ネコ2匹が「詐欺被害防止」のPR要員となり、自らの「食い扶持」を稼いで話題を集め、今では「派出所のペット」となっている。
警察官によると、2匹の野良ネコは毎朝派出所の入り口の前に来るようになり、みんながエサをあげていくうちに、派出所の人気者になったという。派出所の劉勳所長は、「ネコたちの写真をたくさん撮って、それらを使ってポスターやステッカーを作成し、詐欺被害防止のPRに使っている」という。
ゴールデン・レトリバーも「詐欺被害防止」に一役!
江蘇省常州市の西林派出所には今年5月初め、迷子になったゴールデン・レトリバーが届けられた。しかしいつになっても飼い主が引き取りに現れなかったため、警察官が「臨時の飼い主」となり、犬小屋やドッグフードを買って、交代で世話をするようになったという。
このゴールデン・レトリバーも今では「詐欺被害防止」のPR要員となっている。派出所は特製のチョッキを準備しただけでなく、その首輪には詐欺被害防止アプリ「国家反詐中心」をダウンロードできるQRコードをプリントした。任務のために「出動」すると、いつもゴールデン・レトリバーの周りにはたくさんの人が集まり、PRチームの任務に大いに貢献している。
このように公安局の警察官たちは、動物たちにやさしいだけでなく、詐欺被害防止をPRするために、あれこれと工夫を凝らしている。そしてこれらの世話された動物たちも、「自らの経験」を通して、「棚からぼたもち」が落ちてきたり、「鴨が葱を背負って来る」ような「うまい話」などは無いと詐欺被害防止をPRしていると言えよう。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年7月21日