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表面的な「中国」を描くハリウッド映画 中国人、評価せず (4)

「カンフーパンダ」(08)舞台は古代中国で主人公はパンダ。太極拳や古代の中国哲学の思想が描かれている

 「ハリウッドが必要としているのは中国からの利益や市場、投資であり、いずれも手放したくないと考えている」と語るローゼン教授はもしハリウッドと中国が共同製作で映画を撮るのなら、中国の年34本と決められている輸入映画の本数制限を受けない利点があると指摘する。しかし、矛盾するのは、共同製作といっても双方の思惑は違う点だ。ハリウッドは表面的な中国的要素を映画の中に加えようとするだろうし、一方中国側はそのような映画は真の共同製作ではないと考え、意義のある中国的要素を中に入れ込もうとする。それによって映画の撮影中に多くのトラブルが生まれることになる。

 ハリウッドは中国市場を獲得したいのと同時に、そのことで世界の他地域の映画市場に影響を及ぼしたくないと考えている。もしハリウッドがあまりに多くの中国的要素を映画に取り込めば、世界の他の市場にいい影響ばかり与えるとは考えられない。「ルーパー」はその点を考慮して製作された大作映画だ。同映画には2つのバージョンがある。ひとつは中国市場に対応した中国バージョンで、もうひとつは世界の他地域に対応した国際バージョンだ。中国バージョンでは約20分の中国的要素が入ったシーンが加えられている。

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