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中国映画「Switch」が下馬評を裏切る大ヒット 3日で興行収入15億円突破

 10-12日の端午の節句連休に合わせ、中国では3Dアクション映画「天機・富春山居図(Switch)」が公開。公開初日から人気を博し、多くの映画館が2日目から上映回数を増加させるなどして、多くの来場者に対応した。そして、上映3日間で、興行収入が1億元(約15億円)を超えた。この調子でいけば、2億元(約30億円)突破は時間の問題で、最終的には5億元(約75億円)に達するのではないかとの予測も出ている。京華時報が報じた。

 中国では最近、中国の人気女優・趙薇(ヴィッキー・チャオ)の監督デビュー作「致我們終将逝去的青春」(So young)や陳可辛(ピーター・チャン)監督の最新作「中国合夥人(American Dreams in China)」が大ヒットとなっているが、「Switch」は同2作品を上回る速さでの興行収入1億元突破となった。

 中国映画界の「奇跡」とも言えるほどの爆発的人気となっている「Switch」は、映画市場と映画ファンの心理を研究するもっともよいサンプルとなっている。ネットユーザーらからのツッコミが、記録的な興行収入につながる最も重要な要素となっている。同作品は、クオリティーがそれほど高くないという前評判だったため、好奇心で同作品を見に行き、それほど期待していなかったものの、そのような心理が逆に功を奏し、見終わるとそれを十分楽しめたという映画ファンも少なくなかった。このような声に後押しされ、自分の目でそれを確かめようと、多くの人がチケットを買い求めた。

 中国でまさに話題の映画となっている「Switch」は、中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」の「恩恵」を受けた作品とも言えるだろう。「微博」における「全員がツッコミを入れる」という一つの特徴はハードルが低いことが挙げられる。あらゆる軽蔑が次々と話し尽くせないネタとなり、皆が「評論家」となって次々と評価を下し、ストレス発散の機会を見逃すまいと、逆に大きな話題に。アートとは無関係の隙だらけの映画は、無数の傍観者を集め、宣伝されていった。

 一方、同じく8日に封切となった、台湾の張栄吉監督の「逆光飛翔(Touch of the Light)」に対するツッコミがなく、観客が少ないため、映画館を「Switch」に譲ることになった。これは、決して「悲劇」ではなく、映画市場の必然的結果と見るべきだ。映画に対して、人々が「娯楽」を求めているのが主流なのだ。もし、中国の映画市場に十分の大作映画が供給されるようになれば、「Switch」のように思わぬ大ヒットを記録する作品はなくなるだろう。(編集KN)

 「人民網日本語版」2013年6月13日

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