小野リサ、中国映画にエンディング曲を提供
中国でも人気の「ボサノヴァの女王」こと小野リサが29日、北京を訪れ、馮遠征(フォン・ユエンジャン)、戴立忍(レオン・ダイ)、馮波(フォン・ボー)主演の映画「大明劫」のエンディングテーマ曲を録音した。小野リサが中国映画にエンディングテーマ曲を提供したのは初めて。「中国網」が伝えた。
「ボサノヴァの女王」という称号を持つ小野リサは、柔らかくまろやかな歌声と、のびやかで洗練された歌唱力で、ジャズミュージックとPOPミュージックシーンを席巻し、日本にボサノヴァブームを巻き起こした稀有なジャズシンガーだ。2001年に発表したアルバム「ボッサ・フラ・ノヴァ」を代表とする作品は人々に深い印象を残した。
中国では、これまで馮小剛(フォン・シャオガン)監督の「イノセントワールド -天下無賊-」の中で、名曲「La Vie En Rose」が使用されたことはあったが、中国映画のために特別にエンディングテーマ曲を提供するのは今回が初めて。
世界的な大物ミュージシャンである小野リサに仕事を依頼した経緯について、製作プロデューサーの謝暁東氏は「まず自分自身が小野リサさんの人の心を癒す歌声に感動した」と語り、「小野リサさんの声はとても温かく、生命力にあふれた前向きなエネルギーを与えてくれる感じがする。エンディングテーマ曲の歌詞や曲調と合わさり、非常に洗練された雰囲気を醸し出し、映画のエンディングに込めたかった雰囲気と非常にぴったりと合った」と説明。
また謝氏によると、小野リサ本人もこの映画のことを非常に評価しており、自主的に日本での配給の仕事に協力すると申し出てくれたという。「小野リサさんは日本で映画関連の仕事をしている友人に、この映画が日本で配給できるかどうかを聞いてくれると自ら申し出てくれた」
映画「大明劫」は明朝の崇禎15年(1642年)に孫伝庭(戴立忍)や呉又可(馮遠征)のそれぞれが外敵や疫病に立ち向かう物語を描く。映画は9月に公開される予定。(編集MZ)
「人民網日本語版」2013年5月31日