張学友、ソロコンサートの興行収入6億元突破でランキング首位に
中国国際芸能産業交易センターと深セン大学文化産業研究院は20日午後、2012年度中国芸能興行収入ランキングを発表した。中国大陸部初の芸能興行収入ランキングだ。ポップミュージック部門では「張学友1/2世紀コンサート」が6億元で首位に輝き、現代劇部門では演出家・田沁●が「風華絶代」と「四世同堂」で堂々たる勝利を収めた。深セン特区報が伝えた。
ポップミュージック部門のトップ10は香港、台湾の歌手が独占。張学友、五月天、陳奕迅、王力宏、張恵妹、王菲はいずれも1億元を突破した。
クラシック音楽部門では郎朗と李雲迪を除けば、海外の有名演奏家や交響楽団がほぼ独占。首位のリチャード・クレイダーマンでさえ興行収入は1300万元で、ポップミュージックとは比べものにならない。
ミュージカル・舞踏部門は海外と中国の台湾の団体が半々で、興行収入はクラシック音楽をやや上回った。
現代劇と児童劇だけは大陸部が圧倒的優位に立った。現代劇部門のトップ10は台湾の名演出家・頼声川と香港の名演出家・林奕華以外は、全て大陸部の演出家が占めた。中国国家話劇院の女性演出家・田沁●が「風華絶代」「四世同堂」で計5000万元の興行収入を上げて首位に輝き、北京人民芸術劇院の演出家・孟京輝が僅差で続いた。上位10作品の半数以上が喜劇で、「開心麻花」シリーズだけで3作品がランクインしたことは注目に値する。
ランキングの発表は公演市場全体に多大な影響を与えると集計側は指摘する。「公演の制作者側はランキングを参考により観客の好みにあった作品を制作することができる。主催者側は公演の選択時に参考にして、リスクを下げることができる。観衆もランキングを参考に、自分の好きな良い作品を容易に選ぶことができる」。
集計側は「興行収入は確かにわかりやすいが、制作の水準を完全に示すことはできない」として、今後2~3年で「興行収入」の字を取り払い、中国で最も権威ある芸能業界ランキングづくりを目指す方針だ。例えば時間、都市、劇場、演出家、脚本家、主演など複数の側面から公演回数ランキング、延べ観客数ランキング、評価ランキング、影響力ランキング、創意ランキング、総合ランキングなどを作成し、ランキングの価値と意義を高めるという。(編集NA)
●は品の「口」を「金」
「人民網日本語版」2013年5月23日