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ネット上で繁体字VS簡体字の大論争が巻き起こる=中国 (2)

 「中華文明は中国大陸部ですでに死んでしまった」という表現について、多くの専門家が「この論調は大げさであり、公平ではない」、「中華文明は文字だけではなく、その中心は道徳観や価値観、世界観であり、2000あまりの簡体字が中華文明を殺したとは言えない」と指摘する。さらに、国の常用中国語法によれば、繁体字や異体字も、特定の状況下で存続しながら使用されている。例えば、現在も文物・古書をはじめとして、姓氏、書道篆刻、揮毫・看板、教育研究の出版物などに使われている。

 グローバル化が進む中、簡体字が持つ生命力も運命づけられている。簡体字は画数が比較的少ないため、パソコン上でも形が明晰に表示される。国連はすでに簡体字を中国語の規範字体と定め、国際的な基準となっている。シンガポールやマレーシア、タイなどでも、華僑社会では簡体字が使用されている。ある専門家は、「簡体字はすでにグローバル化に向かっており、中華文化を伝えるのに非常に有効で効果的だ。文字の使用は難しいものから簡単なものへ移行するのは容易だが、簡単なものから難しいものへ移行することは難しい」と指摘したが、まさにこの通りだ。

 一方、現代人が繁体字を忘れてしまうという問題に対して、専門家はあるアドバイスを与える。例えば小・中学校の国語の時間に繁体字に関する内容を増やし、学生に繁体字を認識させるとともに、繁体字と簡体字の対応関係を身につけさせる。同時に、明らかに合理的でない簡体字に対して、国家語言文字工作委員会が責任を持って調整を加えるなどだ。しかし、専門家は、「文字の相対的な安定性を保つため、調整は適度に行わなければならない」と語る。今後発表される「常用規範漢字表」にはいくつかの繁体字と人名に使う異体字が復活して加えられる見込みだ。(編集MZ)

 「人民網日本語版」2013年7月26日

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