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宮崎駿監督「日本は第2次大戦時、中国でとんでもない事した」

東京で行われた記者会見で引退を宣言した日本の有名なアニメ映画の巨匠、宮崎駿監督。

 世界的に有名な日本のアニメ監督、宮崎駿氏が先ごろ引退を発表し、今後は長編映画作品の制作には携わらないと述べた。現在日本で公開されている映画「風立ちぬ」は宮崎監督の「遺言」だと言われている。人民網が伝えた。

 新作「風立ちぬ」は第2次世界大戦期の物語だ。台湾地区の「中国時報」によると、宮崎監督は第2次世界大戦を「愚かな戦争」と語っている。子ども時代、大人たちが中国での日本軍の悪行を堂々と語るのを聞き、自分は「とんでもない事をした」国にいると感じ、「心から日本が嫌いになった」と語っている。

 あやうく軍国主義者に 大戦後には屈辱感

 宮崎監督は「風立ちぬ」で描かれている時代から数年後の1941年に生まれている。彼が4歳の時に戦争は終わり、空襲で焼け野原となった町の風景の記憶しかないものの、敗戦による屈辱感は感じたと言う。米軍の進駐後、多くの日本の子供は米兵を取り巻いてチョコレートやガムをねだったが、彼は情けないと感じて一度もねだったことはない。

 宮崎監督は、世界には命よりも重要な大義があると感じている。「もしもう少し早く生まれていたら、あの社会と時代の中で熱血的な軍国主義少年になって戦争に志願し、戦場で早々と死んでいたことだろう」と語る。「死ぬときに初めて戦争の意義がはっきりする年代だった」。

 常に「世界が滅びに瀕している」と感じる 新作で日本に警告

 宮崎監督の「遺言」と言われる「風立ちぬ」はゼロ戦の設計者を主人公にした反戦をテーマとする作品で、戦争の時代に生きた一般人を描いている。こうした一般人は、戦闘機の設計士にしろ、国に報いるために召集されて妻子と別れた無名の兵士にしろ、戦争に責任を負うことを要求されるはずもない。まさにポール・ヴァレリーがその詩の中で「風立ちぬ、いざ生きめやも」と詠ったように、無名の大衆は大きな時代の流れに従い、小さな夢を胸に抱いて生き続けるしかないのだ。

 宮崎監督は「日本経済新聞」の取材で、「風立ちぬ」は実際の歴史をベースにしたものだが、描いているのは実際には現代だと語る。現代の世界は彼に「世界が滅びに瀕している」という切迫感を与えるという。「遺言」である「風立ちぬ」は、現代の日本や先進国に対する最も沈痛な警告だと言える。現代人は「不可能な夢を追求する」意志を失い、ますます多くの人が生計を維持するためにだけ働き、創造力を失い、物質時代の奴隷になっている。

 日本の興業通信社が9日に発表した「全国映画興行ランキングトップ10」のデータによると、宮崎監督の「風立ちぬ」は8週連続でトップに立っている。(編集YH)

 「人民網日本語版」2013年9月13日

 

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