米中合作映画「アウトキャスト」記者会見を北京で開催

　注目を集めていた米中合作映画「アウトキャスト」（Outcast、中国語タイトル：最後的戦争）の記者会見が20日、北京で行われた。監督をつとめるハリウッドの有名なニック・パウエルが主演のニコラス・ケージやヘイデン・クリステンセン、劉亦菲（リウ・イーフェイ）らをともなって登場した。新華網が伝えた。

　「アウトキャスト」は十字軍の遠征時期に東アジアや中国に落ち延びた十字軍の兵士と、中国の姫との間のエピソードを描く。同作品ではストーリーの設定から出演者、撮影場所の選定にいたるまで、大きく発展する中国の映画市場を重視するハリウッドの姿勢が現れている。「ブレイブハート」や「グラディエーター」でアクション監督を担当したニック・パウエルを選んだことからも、制作サイドの文化的、歴史的な内容とアクション、ロマンスを兼ね備えた作品への意欲がうかがえる。制作サイドは巨額を投じて有名スターのニコラス･ケージやヘイデン・クリステンセンを招き、またハリウッド映画では中国人俳優が重要な役柄を演じてこなかった従来の状況を打破するため、中国の人気女優、劉亦菲をヒロインとした。劉亦菲は同作品のヒロインとして、国内外のメディアから注目を集めている。

　「華鼎賞」で最優秀俳優賞を受賞したニコラス・ケージは取材に応えて、撮影中の映画も中国も非常に気に入っていると語り、香港に家を買って引越し、より多くの中国での映画撮影のチャンスを手にしたいと語った。かつて「スターウォーズ」で有名になったヘイデン・クリステンセンは、より多くの中国人観客に自分を知ってほしいと語るとともに、今回の作中での彼の演技が中国の観客にアピールするものと信じていると述べた。作中で王女を演じる劉亦菲は、同作品に参加できたのは自分にとって得がたい体験と経歴であり、より多くの中国映画が世界に進出して欲しいと語り、また同作品をきっかけに世界進出を果たしたいと希望を述べた。初めて映画に出演する吉克?逸は、皆が彼女の初めての出演作品に満足してくれることを望むと語った。会場には若い2人の俳優、蘇嘉航、王錦涵も姿を見せ、作品中での演技に監督や他の出演者からの賞賛の声が寄せられた。

　同作品は9月9日から撮影が開始され、11月9日に終了する計画だ。来年6月から世界で公開される。（編集YH）

　「人民網日本語版」2013年10月22日