映画「掃毒」 「仁義」を語る香港映画 (2)
鄭少秋(アダム・チェン)の懐かしの歌「誓要入刀山」にも触れないわけにはいかないだろう。この古い歌を映画に取り入れたことは、同作品の「仁義」にぴったりだといえるだろう。張家輝は「『誓要入刀山』は香港では知らない人のいない名曲で、『仁義の歌』とも言える。多くの人が酒を飲んでご機嫌になるとこの歌を歌い、盛り上がる」と語る。映画の最後では3人が『誓要入刀山』のメロディーの中で復讐の戦いを繰り広げる様は見どころだ。
同作品の成功は香港映画の再生を意味するものではないかもしれない。しかし香港映画がすでに斜陽だとしても、同作品は「残照」としての役割を果たすものだろう。日没へと太陽が傾く中で最後の輝きを放つその姿は、どのぐらいの人を感動させるだろう。(編集YH)
「人民網日本語版」2013年12月3日