「宮廷の諍い女」で日本人は中国古典を学ぶ (2)
「宮廷の諍い女」を買い付けた竹岡氏は、「買い付けを決定する前は、真剣にドラマを見るとともに、関連資料を詳細に検討した。オリジナルの中国語と日本語字幕による放送のほかにも、字幕翻訳を担当した翻訳会社『Y2C WORKS INC.』は意味がわかりにくいセリフの横に解説を付け加えた。例えば『内務府』とは何か、劇中に出てくる中国漢詩文の中に含まれている言外の意味は何かなど」と語る。
BSフジの担当者によると「宮廷の諍い女」の第1話の放送後、サイトのアクセス数は通常の5倍に跳ね上がり、現在も継続して増加し続けているという。日本の検索サイトで「宮廷の諍い女」を検索してみると、関連する文章の見出しは3万を超えていた。また、多くの人がブログにストーリーや写真を転送して、妃たちの美しさについて議論しあっている。中には、劇中で泣くシーンがあまりにも多く、嘘っぽいと批判の声をあげる人もいた。
日本のテレビ局はこれまで中国3大名著(「三国志演義」、「西遊記」、「水滸伝」)のドラマを除けば、中国の時代ドラマを放送することは非常に少なく、韓国ドラマが優勢を占めてきた。しかし、中国の台頭に伴い、中国語ドラマや映画も日本で注目を集め始めている。海外から買い付けてきた番組では、これまで韓国ドラマ一辺倒だったテレビ局も変化が見られるようになり、中国の古典名作や宮廷ドラマなどが頭角を現してきた。昨年は、テレビドラマ「宮廷女官ジャクギ」(中国名:歩歩驚心)が日本で放送されて人気を博し、関連DVD のセールスも好調だった。このほか、一部の有料テレビ局も「華流チャンネル」を開設し、中国大陸部や台湾地区の映画・ドラマを専門的に紹介している。(編集MZ)
◆は女へんに「環」のつくり
「人民網日本語版」2013年6月28日