中国の結婚、選り好みが激しいのは女性より男性
近頃、比較的条件の良い男性は結婚相手を探す際、とにかく相手を「選り好みする」傾向がある。女性のルックス、スタイル、職業はもちろん、最近では、「女性の家庭状況」も「チェック」項目に仲間入りした。「地方出身はNG」「平凡な家庭の娘はNG」「両親が健康面の問題を抱えている娘はNG」などなど、「今のご時世、選り好みが激しいのは、女性より男性」と多くの仲人が言うもの、もっともな話だ。今晩報が伝えた。
○探すポイントは「家庭環境・家庭教育」、選ぶポイントは「家柄」
ある公園では、親による子どもの婚活イベントが開催され、子供の結婚相手探しのため、本人のプロフィールを手にした両親で賑わっていた。男の子を持つ親に、「息子さんの理想的な結婚相手は?」と質問したところ、「ルックス・性格いずれも良い」「安定した仕事を持っている」という以外に、ほぼ全ての親は、「我が家と家柄が釣り合っていること」という条件を挙げた。「ご縁があれば、相手の家庭環境については問わない」と答えたのはわずか1、2人だった。彼らが相手に高望みしないのは、「息子の身長が1メートル70センチ未満」、「学歴が中等専門学校卒業だから」などの理由があるためだ。それ以外の、男性本人の条件が悪くない家庭は、相手の女性側の家庭に対してある程度の条件を出している。
「地方出身の娘は断固お断り!」と語るある父親は、結婚には極めてうるさそうだ。「地方の娘を嫁にもらうと、さまざまな親戚が後ろに付いてくる。そんな面倒はまっぴらご免だ!都市部に住む我々は、息子にそのような娘を連れてきて欲しくない」と語った。
相手の女性の出身地域を選ぶことは、息子の幸福な結婚のための現実的な防御手段と言えるだろう。出身地域のほか、「家柄が釣り合っている」とは、家柄のランクや収入がほぼ同じであることを意味している。
「私達が探すポイントは、家庭環境・家庭教育です」-息子の代理お見合いに来た母親は、はっきりと言った。「私たちより高いハードルを設けている人、低いハードルを設けている人、いずれも駄目です。同程度の家柄の人でないと、考え方も変わってきます。両家は『近い』存在でなければなりません。さもないと、後々必ずひと悶着起こります」とこの女性は述べた。
親の方は極めて現実的かつ理性的だ。一方、当人は、どれだけ現実的なのだろうか? 調査の結果、今の独身男性は、親と同様、「現実重視」の傾向が明らかになった。
徐氏(29)は、仕事の関係である女性と知り合った。とびきりの美人という訳ではないが、性格が良く、教養もなかなかのものだ。徐さんは、「この女性なら」と思うようになった。しかし、彼女を家まで送った後、考え方が180度変わった。女性は、築30年の古びた家に住んでおり、一階で出迎えた母親は、一目見て「教養のないただの家庭の主婦」であることが分かった。「将来、僕に子供ができた時、子供があんな母親を持つ人と結婚することなど全く考えられない。僕の両親はともに、高級なインテリ層で、双方の違いはあまりにも大きい」と彼は述べた。