日本夏ドラマ「半沢直樹」、上司に「倍返し」で一人勝ち (2)
■上司に「やられたら倍返しする」ために必要な能力
A 世界共通の暗黙のルール
銀行での仕事は常に先が読めない。要領が悪い平凡な人間ならただ振り回されるだけだ。そんな銀行で、上司の圧力をはねのけるだけでなく、国税局と担保をめぐり熾烈な争いを繰り広げる半沢直樹の強大な権力をもうち負かそうとする姿に胸がすく。普段から会社で良いパフォーマンスを発揮することによって、初めて大きな戦いで勝利を得ることが出来る。
B 探偵・金田一耕助のような洞察力
コソコソと裏で画策する汚い上司に対抗するためには、探偵・金田一耕助のような優れた洞察力が必要となる。半沢直樹は鋭い観察力で内部の犯行者を暴き出す。そして、これが通常のオフィス劇をミステリーへと昇華させている。渦中に身を置く場合、相手の立場や身分に関わらず、人とつきあう際に機転が必要だ。少しでもぼろを見せたら、たちまち困難な境遇から抜け出せなくなる。
C 反撃するときには、すぐさま反撃を
内部調査に直面した場合、決して自ら折れてはならない。突然債務者が姿を消しても、どこまでも追い続ける。国税局の圧力に対して、目には目を歯には歯をの態度でやりかえす。
銀行の職務であろうとなかろうと、社会で必死で奮闘している人にとって、半沢直樹の境遇はかなりリアルだ。厳しい現実を前にして、大部分の人は妥協をしているに過ぎない。このような中、理想を持ち続ける人物が自分たちのかわりに心の中の言えない気持ちを代弁してくれれば、たとえその行動が会社ではほとんど手本にならないものであったとしても、この蒸し暑い夏に少なくとも爽快な気持ちにさせてくれる。(編集MZ)
「人民網日本語版」2013年8月2日