米大統領との会談遠回しに断られた安倍首相 危険なシグナルか (3)
■懸念される独断専行の前途
日米の同盟関係に明らかな亀裂はまだ生じていないが、オバマ政権側の数度の遠回しな断りが危険なシグナルであることは間違いない。最近の安倍政権の動きは実際、「兄貴分」を余り満足させるものではない。
米国の戦略計画において、日本はアジア太平洋地域で戦略的利益を推し進めるための重要な道具であり駒だ。米国は日米同盟を強化して東アジアの地政学において台頭しつつある勢力を制約することを必要としている。また、自らの覇権を守るため、日本の影響力が際限なく拡大して、自らのコントロール下から離れることは望んでいない。
だが最近日本は他国に屈することをよしとしない兆候を頻繁に見せている。「村山談話」の継承を拒否し、憲法改正勢力の結集を企てている。「慰安婦」など歴史問題で不適切な発言を繰り返している。米国の頭越しに、飯島勲特使を突然朝鮮に派遣した。釣魚島問題で中国との対話・交渉を拒否している。
こうした身の程をわきまえぬ高揚した挙動は日本の野心を露呈している。米議会調査局が先日発表した日米関係に関する報告で、安倍首相の一連の行動は「東アジアの国際関係を混乱に陥れ、米国の国益を損なう可能性があるとの懸念を生じさせてきた」とされた。
米国の国益が「兄貴分」の我慢の最後の一線だ。もし日本という「小さな仲間」が瀬戸際で踏みとどまらず、一線を越え続ければ、いくら堅固な利益同盟でも崩壊の危険に直面しうる。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年6月21日